哲学のおすすめ本
世界はどうやってできたのか?人間はどこからきて、どこへ向かってゆくのか?そもそも人間とは何か?考えるとは何か?
人類は数千年にわたってこのような疑問を抱き続け、哲学・あるいは哲学から発展した自然科学がそれに答えてきました。
- 哲学の概念を簡単に知りたい!
- 哲学やたくさんの哲学者を体系的に分かりやすく学びたい!
- 役に立たないと言われる哲学を、実生活やビジネスに活かす方法が知りたい!
このような方に、哲学のことがよく分かる哲学入門本を5冊紹介します。
哲学入門書を20冊以上読んだ僕が、「この本で哲学が分かるようになった!」という本ばかりなので、どれも本当におすすめです。
哲学のおすすめ本5選!
1.『はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案』
『論理トレーニング』という論理学の本でも有名な東大名誉教授・野矢茂樹さんによる哲学本。
「そもそも「考える」とはどういうことか?」について、イラスト付きで分かりやすく掘り下げられています。
野矢さんの文章はかなり読みやすいので、誰でも気軽に読めるところも魅力的。
哲学についてこれから学んでいきたいと考える人にとって、とっつきやすい一冊です。
2.『史上最強の哲学入門 』
ソクラテスやプラトンからサルトルまで、有名な哲学者たちは何を考えてきたのかに迫る一冊。
総勢31名の西洋哲学者の哲学が、時代背景とともに分かりやすく解説され、各時代の哲学者のことをサラッと理解したい人にピッタリです。
これを読むだけでも、哲学のことはなんとなく分かった気になるかなりの良書。
同じ筆者が書いている『史上最強の哲学入門〜東洋の哲人たち〜』とセットで読むのがおすすめです。
3.『現代思想入門』
本書は、現代哲学(現代思想)の旗手である、デリダ、ドゥルーズ、フーコーについて、分かりやすく解説してくれる一冊です。
実は哲学本の多くが、紀元前の初期ギリシャ哲学(ソクラテスなど)から、近代の構造主義(レヴィストロース1908-2009)までの範囲で終わってしまいます。
それでは、その後の哲学はどうなってしまったのか?そんな疑問に、「ポスト構造主義」という現代哲学で答えてくれるのが本書です。
ポスト構造主義について知りたい人や、現代哲学について知りたい人はぜひ手に取ってみてください。
4.『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』
本書では、役に立たないと言われる哲学を、実践的に活かす方法が紹介されます。
あまり類を見ない一冊で、哲学的な考え方を知ることができるのはもちろん、生活やビジネスにも応用が利くところが魅力的です。
哲学を体系的に学ぶための本ではありませんが、哲学の考え方を抽出して実生活に役立てたいという人におすすめの哲学本です。
5.『哲学と宗教全史』
哲学は各時代と密接に関わり合いながら発展してきました。
それはもちろん、それぞれの宗教とも密接な関係があることと同義です。
『哲学と宗教全史』では、哲学の歴史を紐解きながら、同時に宗教史についても解説していくことで、より哲学の理解を深められるような構成になっています。
宗教のことがよく分からない・全く知らない人にとっても理解しやすい内容ですので、誰でも二つの分野をまとめて学ぶことができます。
宗教・哲学について知りたい人はもちろん、世界史の流れとして宗教と哲学を学び直したい人にもおすすめの一冊です。
以上、哲学のおすすめ本5選を紹介しました。
哲学の概念を知るための本から、哲学史を体系的に学べる本、哲学を実生活で役立てる本まで、どれも哲学入門にピッタリの哲学本です。
あなたが興味を抱いた切り口から、ぜひ哲学の世界へ足を踏み入れてみてください。