『十二国記』の地名一覧
『十二国記』は、舞台となる十二の国があります。
それぞれの地名や王の名前は以下の通りです。
国名 | 王の名 | 麒麟 | 登場話 |
巧(こう) | (不在) | (不在) | 1.2巻『月の影 影の海〔上・下〕』 |
慶(けい) | 中嶋陽子 | 景麒 | 1.2巻『月の影 影の海〔上・下〕』 5.6巻『風の万里 黎明の空〔上・下〕』 8巻『黄昏の岸 暁の天』 10巻『丕緒の鳥』 |
雁(えん) | 小松尚隆 | 延麒・六太 | 2巻『月の影 影の海〔下〕』 3巻『風の海 迷宮の岸』 4巻『東の海神 西の滄海』 5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』 8巻『黄昏の岸 暁の天』 9巻『華胥の幽夢「青条の蘭」』 10巻『丕緒の鳥「帰山」』 ガイドブック短編『漂舶』 |
柳(りゅう) | 助露峰 | 劉麒 | 10巻『丕緒の鳥「落照の獄」』 |
恭(きょう) | 珠晶 | 供麒 | 5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』 7巻『図南の翼』 |
範(はん) | 呉藍滌 | 氾麟 | 8巻『黄昏の岸 暁の天』 |
才(さい) | 黄姑 | 才麟 | 5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』 9巻『華胥の幽夢「華胥」』 |
奏(そう) | 櫨先新 | 宗麟 | 9巻『華胥の幽夢「帰山」』 |
戴(たい) | 乍驍宗 | 泰麒 | 0巻『魔性の子』 3巻『風の海 迷宮の岸』 8巻『黄昏の岸 暁の天』 9巻『華胥の幽夢「冬栄」』 11〜14巻『白銀の墟 玄の月〔一〜四〕』 |
芳(ほう) | (不在) | (不在) | 5.6巻『風の万里 黎明の空〔上・下〕』 9巻『華胥の幽夢「乗月」』 |
漣(れん) | 鴨世卓 | 廉麟 | 8巻『黄昏の岸 暁の天』 9巻『華胥の幽夢「冬栄」』 |
舜(しゅん) | 女王(名前不明) | 徇麒 | ー |
この十二国です。
それから麒麟は、世界の中心にある「黄海」という島で生まれます。
『十二国記』物語の中心的な国
そんな『十二国記』ですが、物語で詳しく描かれる国は3つだけ。
- 慶(けい)
- 雁(えん)
- 戴(たい)
この3国です。
つまり『十二国記』は、小嶋陽子、小松尚隆、泰麒の三人が主人公のストーリーと言っても良いでしょう。
1.慶国
「慶」は、第一巻の主人公・中嶋陽子がたどり着く国です。
1巻、2巻、5巻、6巻、10巻で物語の舞台となっていて、作中では一番詳しく描かれています。
2.雁国
「雁」は、500年も王朝が続いている豊かな国です。
2巻、9巻、10巻で描かれるほか、4巻『東の海神 西の滄海』は雁の国についての物語になっています。
自由奔放な延王・小松尚隆と、気楽で親しみやすい延麒・六太はどちらも魅力的なキャラクター。
実務においても他国からの評価は高く、十二国の中でも一目置かれる存在です。
3.戴国
『十二国記』の女主人公が中嶋陽子なら、男主人公は「戴」の国の泰麒・嵩里でしょう。
8巻『黄昏の岸 暁の天』と、11巻〜14巻『白銀の墟』は戴国の物語。
慶国に次いで詳細に描かれており、戴国の話は人気も高いです。
各巻の舞台
ここでは、0巻から14巻まで、各巻の舞台をまとめました。
慶・雁・戴の3国以外は少しずつ描かれることで、十二国の世界が創られています。
巻名 | 舞台 |
0巻『魔性の子』 | 現代日本 |
1巻『月の影 影の海〔上〕』 | 現代日本→巧国 |
2巻『月の影 影の海〔下〕』 | 巧国→雁国→慶国 |
3巻『風の海 迷宮の岸』 | 現代日本→黄海 |
4巻『東の海神 西の滄海』 | 雁国−戦国時代の日本 |
5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』 | 慶国(才・芳→恭) |
6巻『風の万里 黎明の空〔下〕』 | 慶国(才・芳・恭) |
7巻『図南の翼』 | 恭国→黄海 |
8巻『黄昏の岸 暁の天』 | 戴国→慶国→現代日本→慶国→戴国 |
9巻『華胥の幽夢』 | 漣・芳・雁・才・柳→奏 |
10巻『丕緒の鳥』 | 慶・柳・雁・慶 |
11巻『白銀の墟 玄の月〔一〕』 | 戴 |
12巻『白銀の墟 玄の月〔二〕』 | 戴 |
13巻『白銀の墟 玄の月〔三〕』 | 戴 |
14巻『白銀の墟 玄の月〔四〕』 | 戴 |
王のいない「黄海」も、3巻と7巻で詳しく描かれています。
一応『白銀の墟』で完結を見せた十二国記ですが、天の存在や舜国についてはまだ詳しく描かれていません。
▽2022年の『十二国記』30周年記念で、幻の短編「漂舶」が収録されたガイドブックが刊行されました!
以上、『十二国記』の地名一覧から、各国の王&麒麟についてでした。