現代日本文学

『十二国記』の地名一覧!各巻の舞台から各国の王&麒麟まで!

2022年8月15日

『十二国記』の地名一覧

『十二国記』は、舞台となる十二の国があります。

それぞれの地名や王の名前は以下の通りです。

国名 王の名 麒麟 登場話
巧(こう) (不在) (不在) 1.2巻『月の影 影の海〔上・下〕』
慶(けい) 中嶋陽子 景麒 1.2巻『月の影 影の海〔上・下〕』
5.6巻『風の万里 黎明の空〔上・下〕』
8巻『黄昏の岸 暁の天』
10巻『丕緒の鳥』
雁(えん) 小松尚隆 延麒・六太 2巻『月の影 影の海〔下〕』
3巻『風の海 迷宮の岸』
4巻『東の海神 西の滄海』
5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』
8巻『黄昏の岸 暁の天』
9巻『華胥の幽夢「青条の蘭」』
10巻『丕緒の鳥「帰山」』
ガイドブック短編『漂舶』
柳(りゅう) 助露峰 劉麒 10巻『丕緒の鳥「落照の獄」』
恭(きょう) 珠晶 供麒 5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』
7巻『図南の翼』
範(はん) 呉藍滌 氾麟 8巻『黄昏の岸 暁の天』
才(さい) 黄姑 才麟 5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』
9巻『華胥の幽夢「華胥」』
奏(そう) 櫨先新 宗麟 9巻『華胥の幽夢「帰山」』
戴(たい) 乍驍宗 泰麒 0巻『魔性の子』
3巻『風の海 迷宮の岸』
8巻『黄昏の岸 暁の天』
9巻『華胥の幽夢「冬栄」』
11〜14巻『白銀の墟 玄の月〔一〜四〕』
芳(ほう) (不在) (不在) 5.6巻『風の万里 黎明の空〔上・下〕』
9巻『華胥の幽夢「乗月」』
漣(れん) 鴨世卓 廉麟 8巻『黄昏の岸 暁の天』
9巻『華胥の幽夢「冬栄」』
舜(しゅん) 女王(名前不明) 徇麒

この十二国です。

それから麒麟は、世界の中心にある「黄海」という島で生まれます。

つまり『十二国記』は、十二の国と一つの島で、合計十三の土地から成り立つ世界が舞台です。

『十二国記』物語の中心的な国

そんな『十二国記』ですが、物語で詳しく描かれる国は3つだけ。

  1. 慶(けい)
  2. 雁(えん)
  3. 戴(たい)

この3国です。

つまり『十二国記』は、小嶋陽子、小松尚隆、泰麒の三人が主人公のストーリーと言っても良いでしょう。

小助
十二の国が、それぞれ細かく描かれていくわけではないんですね

1.慶国

「慶」は、第一巻の主人公・中嶋陽子がたどり着く国です。

1巻、2巻、5巻、6巻、10巻で物語の舞台となっていて、作中では一番詳しく描かれています。

小助
個人的には中嶋陽子が主人公の物語が一番好きです

2.雁国

「雁」は、500年も王朝が続いている豊かな国です。

2巻、9巻、10巻で描かれるほか、4巻『東の海神 西の滄海』は雁の国についての物語になっています。

自由奔放な延王・小松尚隆と、気楽で親しみやすい延麒・六太はどちらも魅力的なキャラクター。

実務においても他国からの評価は高く、十二国の中でも一目置かれる存在です。

3.戴国

『十二国記』の女主人公が中嶋陽子なら、男主人公は「戴」の国の泰麒・嵩里でしょう。

8巻『黄昏の岸 暁の天』と、11巻〜14巻『白銀の墟』は戴国の物語。

慶国に次いで詳細に描かれており、戴国の話は人気も高いです。

各巻の舞台

ここでは、0巻から14巻まで、各巻の舞台をまとめました。

慶・雁・戴の3国以外は少しずつ描かれることで、十二国の世界が創られています。

巻名 舞台
0巻『魔性の子』 現代日本
1巻『月の影 影の海〔上〕』 現代日本→巧国
2巻『月の影 影の海〔下〕』 巧国→雁国→慶国
3巻『風の海 迷宮の岸』 現代日本→黄海
4巻『東の海神 西の滄海』 雁国−戦国時代の日本
5巻『風の万里 黎明の空〔上〕』 慶国(才・芳→恭)
6巻『風の万里 黎明の空〔下〕』 慶国(才・芳・恭)
7巻『図南の翼』 恭国→黄海
8巻『黄昏の岸 暁の天』 戴国→慶国→現代日本→慶国→戴国
9巻『華胥の幽夢』 漣・芳・雁・才・柳→奏
10巻『丕緒の鳥』 慶・柳・雁・慶
11巻『白銀の墟 玄の月〔一〕』
12巻『白銀の墟 玄の月〔二〕』
13巻『白銀の墟 玄の月〔三〕』
14巻『白銀の墟 玄の月〔四〕』
いまだに情報が少ないのは、南東にある舜の国だけ。そのため、次の物語は舜国がメインの話かもしれません。

王のいない「黄海」も、3巻と7巻で詳しく描かれています。

一応『白銀の墟』で完結を見せた十二国記ですが、天の存在や舜国についてはまだ詳しく描かれていません。

小助
今後は短編が刊行されるかもしれないので、続編は首を長くして待っています。

▽2022年の『十二国記』30周年記念で、幻の短編「漂舶」が収録されたガイドブックが刊行されました!

以上、『十二国記』の地名一覧から、各国の王&麒麟についてでした。