『十二国記』は0巻から読むか?1巻から読むか?
大人気のダークファンタジーシリーズ作品である『十二国記』。
ここではそんな『十二国記』シリーズを全て読んだ僕が、0巻「魔性の子」から読むべき理由を、ネタバレなしでお伝えします。
『十二国記』は「魔性の子」から読み始めるのがおすすめ!
0巻「魔性の子」を先に読むべき理由は、以下の3つです。
- ホラー/ダークファンタジーの魅力を最も楽しめるから
- あのドキドキは0巻から読まないと味わえないから
- 0巻が最初に書かれ、ストーリーは0巻を読んでいる前提で進むから
それでは詳しくお話しします。
1.0巻「魔性の子」はホラーファンタジーの傑作
『十二国記』シリーズは、「ホラーファンタジー」や「ダークファンタジー」と呼ばれることが多いです。
0巻「魔性の子」は、そんな「ホラー/ダーク」の魅力たっぷりに描かれており、『十二国記』の中でも1,2を争うほど面白い作品になっています。
2.あのドキドキは0巻から読まないと味わえない
もし1巻『月の影 影の海』から読み始めると、いきなりファンタジーの世界が待ち受けています。
こうした疑問が、少しずつ説明されていきます。
何も知らずに0巻を読むか、世界観を理解したうえで0巻を読むか。
ホラーファンタジーの魅力を存分に味わいたい方は、0巻から読むことをおすすめします。
3.物語は0巻を読んでいる前提で話が進む
『十二国記』シリーズは、0巻「魔性の子」が一番初めに書かれました。
なので、0巻を後に読むと、デメリットも生じてきます。
第3巻の内容でさえ、0巻の内容が踏まえられています。
もちろん、0巻を読んでいなくても分かるようにはなっていますし、0巻はいつ読んでも良い物語です。
しかし、作品をシリーズで楽しみたい人は、0巻から読むのがベストでしょう。
ただし、怖いのが苦手な人は1巻からでもOK
0巻「魔性の子」は、ホラーファンタジーとして傑作です。これはもう間違いありませんし、面白さは保証できます。
しかし、以下のような人は1巻から読むことをおすすめします。
- ホラーが絶対にダメな人
- ファンタジーを気軽に楽しみたい人
正直に言って、「魔性の子」は大人が読んでも少し怖いです。
ホラー映画のような怖さではなく、どちらかというと不気味な恐ろしさです。
また、1巻「月の影 影の海」からはホラー要素が薄れて、ファンタジー要素が強くなります。
ファンタジーだけを楽しみたい人も、1巻から読むのが良いかもしれません。
もし0巻を後から読むなら2巻の次に
『十二国記』シリーズは、それぞれの巻で主人公が違います。
0巻の主人公の話が次に描かれるのは3巻なので、3巻の前に0巻を読むのがベストです。
つまり、順番は以下のようになります。
- 1巻『月の影 影の海〔上〕』
- 2巻『月の影 影の海〔下〕』
- 0巻『魔性の子』
- 3巻『風の海 迷宮の岸』
- 4巻『東の海神 西の滄海』
5巻以降順番につづく
作者による物語の展開を尊重しつつ、ホラー要素を薄めた順番です。
この順番であれば、作品の面白さもあまり損なわず、ホラー感も少なく読めるでしょう。
『十二国記』は新潮社版がおすすめ
ちなみにですが、『十二国記』は新潮社版と講談社版の2種類があります。
その理由は、新潮社版は全ての物語が収録されている完全版だからです。
内容はどちらも同じですが、新潮社版は全ての物語が収録されているので、これから読む人は新潮社版をおすすめします。
以上、『十二国記』の読む順番についてでした。
「魔性の子」は単体でも傑作なので、ぜひ読んでみてください。