『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の原作について!
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』は、原作とけっこう違いがみられる作品です。
ここでは、そんな『アズカバンの囚人』について、あらすじから原作との違いまでを紹介します。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』原作のあらすじ
アズカバンからの脱獄囚
ハリーが3年生になった年、アズカバンという監獄から、シリウス・ブラックが脱獄したというニュースが世界を騒がせた。
彼は仲間のピーターペティグリューを殺害し、その周囲にいたマグルを10人以上殺したため、捕らえられていたのだ。
ディメンターの守り
魔法省は、シリウスが脱獄した理由を「ハリーが狙いなのだ」と考え、ハリーを徹底的に守ることにした。
そうしてホグワーツの周囲にはディメンターが放たれ、城の守りを固めていたのだった。
シリウス・ブラックの侵入
しかし、その守りもむなしく、シリウス・ブラックはホグワーツに侵入してきた。
そして、ハリーとロンとハーマイオニーは、叫びの屋敷でシリウスと出会うことになる。
真の敵
そこでハリーが知った事実は、思いもよらないものだった。
シリウスは敵ではなく味方で、殺されたと考えられていたピーターペティグリューこそが、真の敵だったのだ。
だが、そこへ駆けつけたスネイプが、勘違いでシリウスを捕らえてしまう。
シリウス逃亡計画
ハリーたちは、捕らえられていた無実のシリウスを逃がす計画を立てて、成功する。
そしてホグワーツにはまた、平和な時間が戻ってきたのだった。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』原作の主な登場人物
同級生
ハリー・ポッター
ホグワーツの3年生。今作では、シリウス・ブラックと父親の関係を知る。
エクスペクト・パトローナムという強力な呪文を覚える。
「たぶん、気のせいだ。だけど・・・・・・僕の見たかぎりでは・・・・・・父さんみたいだった・・・・・・。僕、写真を持ってるんだ・・・・・・」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
ロン
飼っていたスキャバーズが事件に巻き込まれる。
猫のことでハーマイオニーと揉めて、ケンカばかりしている。
「ハーマイオニー、そいつ、危うく僕の頭の皮を剥ぐところだったんだぞ!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
ハーマイオニー
全ての科目を履修したため、いつも課題に追われて気が立っている。
マクゴナガル先生に逆転時計をもらって、時を巻き戻すことで複数の授業に出席していた。
「これ、今学期、学校に戻ってきた日に、マクゴナガル先生にいただいたの。授業を全部受けるのに、今学期、ずっとこれを使っていたわ。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
マルフォイ
今作では、ディメンターの真似をしてハリーをからかうのがお気に入り。
先生になったハグリッドを、あらゆる手段で解任に追い込もうとする。
「僕、死んじゃう。見てよ!あいつ、僕を殺した!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
チョウ・チャン
四年生の女の子で、レイブンクローのシーカー。
可愛い容姿でハリーを惑わせる。
「ハリー、がんばってね!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
上級生
フレッド&ジョージ・ウィーズリー
ウィーズリー家の双子の五年生。
一年生の頃にフィルチの事務所からくすねた「忍びの地図」を、ハリーにあげる。
「もう一度地図を軽く叩いて、こう言えよ。『いたずら完了!』。すると地図は消される」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
パーシー・ウィーズリー
ウィーズリー家の三男で、最終学年の七年生。
監督生&首席で、ホグワーツが授与する最高のテスト(N・E・W・T)も一番を取り、エリートの道をまっしぐらに進んでいる。
「何をもたもたしてるんだ?全員合言葉を忘れたわけじゃないだろう。――ちょっと通してくれ。僕は首席だ――」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
オリバー・ウッド
7年生で、クィディッチではグリフィンドールのキャプテン。
最終学年なので、どうしても優勝カップが欲しいと意気込んでいる。
「今年が最後のチャンスだ。――俺の最後のチャンスだ――クィディッチ優勝杯獲得の」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
先生
ダンブルドア
ホグワーツの校長。ディメンターが学校の周りにいることに苛立っています。
今作では、ハリーたちを影で支えるため、様々な助言をしてくれます。
「首尾よく運べば、君たちは、今夜、一つといわずもっと、罪なきものの命を救うことができるじゃろう。ただし、二人とも、忘れるでないぞ。見られてはならん。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
マクゴナガル
魔法界で、動物に変身できる7人のうちの一人。
今作では授業でトラ猫に変身したが、みんなからの拍手喝采は得られなかった。
「別にかまいませんが、私の変身がクラスの拍手を浴びなかったのはこれが初めてです」
トレローニー
占い学の先生。マクゴナガルとハーマイオニーには嫌われている。
今作では2回だけ本当の予言をして、的中させている。
「今夜だ・・・真夜中前・・・召使いが・・・・・・そのご主人様の・・・・・・もとに・・・・・・馳せ参ずるであろう」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
ハグリッド
今作から魔法生物飼育学の先生になった。
初めての授業を豪華なものにしようとヒッポグリフを用意したが、マルフォイが怪我をして追い込まれる。
「卿はみんなにいいもんがあるぞ!すごい授業だぞ!みんな来たか?よーし、ついてこいや!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
スネイプ
魔法薬学の先生。ハリーの父親やルーピン先生とは同期で、彼らに復讐心を抱いている。
今作では「叫びの屋敷」でシリウスを追い込み、その後捕まえている。
「我輩は校長に繰り返し進言した。君が旧友のブラックを手引きして城に入れているとね。ルーピン、これがいい証拠だ。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
ルーピン
闇の魔術に対する防衛術の新しい先生。「暴れ柳」は彼のために植えられた。
ハリーの父やシリウス・ブラックとは同級生で、非常に仲が良かった。
「あの『暴れ柳』は、私がホグワーツに入学した年に植えられた。みんなで木に近づいて幹に触れられるかどうかゲームをしたものだ。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
保護者・その他
アーサー・ウィーズリー
ロンの父親。日刊予言者新聞の「ガリオンくじグランプリ」で七百ガリオン当たり、家族でエジプトまで旅行に行った。
1ガリオンは金貨1枚で、銀貨だと17枚に相当する。
「ハリーには知る権利がある。ファッジに何度もそう言ったんだが、ファッジは譲らないんだ。ハリーを子ども扱いしている。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
スタン・シャンバイク
「ナイト・バス」の車掌。
お調子者でミーハーなところがある。ハリーにシリウス・ブラックの事を教える。
「『ナイト・バス』がお迎えにきました。迷子の魔法使い、魔女たちの緊急お助けバスです。杖腕をさし出せば参じます。ご乗車下さい。」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
マージ
バーノン・ダーズリーの妹で、非常に意地悪。
ハリーの両親の悪口を言っていたところ、ハリーの怒りによる魔法で風船に変えられてしまう。
「牝犬に欠陥があれば、その仔犬もどこかおかしくなるのさ――」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
敵
シリウス・ブラック
「ハリー、君はお父さんに負けないぐらい飛ぶのがうまい・・・・・・」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
ピーター・ペティグリュー
ハリーの父、シリウス、ルーピンの同級生。
臆病な性格で、いつも彼らにくっついていた。
「ヴォルデモート支持者がわたしを追っているなら、それは、大物の一人をわたしがアズカバンに送ったからだ――スパイのシリウス・ブラックだ!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』原作との違い23個!
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』からは、原作と映画の内容が少しずつ違ってきます。
ここでは、そんな原作との違いを23箇所まとめました。
1.スニーコスコープがない
スニーコスコープは映画ではでてきません。
ロンがエジプトへ行ったとき、ハリーにお土産として買ってきた品です。
胡散臭いやつが近くにいると光って回りだします。
ロンは「いつも回って壊れている」と言っていましたが、それはいつもスキャバーズの伏線になっています。
2.運賃のくだりがない
映画では「ナイト・バス」の運賃がありません。
運賃は11シックルで、ココア付きだと13シックル、湯たんぽと歯ブラシも付ければ15シックルです。
ハリーはココア付きの運賃を渡して乗車しました。
3.ブラックの新聞の詳細がない
原作では、マグルの世界にもブラックの新聞やニュースが出回っています。
「・・・ブラックは武器を所持しており、きわめて危険ですので、どうぞご注意ください。通報用ホットラインが特設されています。ブラックを見かけた方はすぐにお知らせください」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
「日刊予言者新聞」でも長文が掲載されていますが、映画では新聞記事の詳細はありません。
4.もれ鍋の場面が丸ごとない
原作では、ハリーがダーズリー家を出てから、漏れ鍋で1ヶ月間過ごします。
そこではハーマイオニーが猫を飼ったり、箒屋にある最高の箒「ファイアボルト」を毎日眺めたりしています。
しかし、映画では漏れ鍋の場面がないので、ラストシーンでハリーがファイアボルトに乗れて、なぜテンションが上がっているのか理解しづらくなっています。
5.本をファッジが全て用意している
原作では漏れ鍋で過ごしている間に、ハリーが自分で教科書をそろえますが、映画ではファッジが勝手にそろえています。
また、ハグリッドの教科書はハグリッドからプレゼントとしてもらいますが、映画ではそれもありません。
6.ハリーとヒッポグリフのシーンが違う
原作では、ハグリッドは人生で最初の授業だったので、かなり緊張しています。
ハリーがヒッポグリフに乗る場面は、映画の方が尺が長く、豪華な場面になっています。
7.リーマスの授業が違う
原作では、「まね妖怪」の授業をする場面が長いですが、映画ではネビル、ロン、ハリーの3人しか実践をしていません。
また、ハリーの順番が来る前にリーマスが止めに入ります。
その理由は、「まね妖怪」がヴォルデモートに変身してみんなが恐怖すると思ったからですが、映画ではそのことろがよく分からなくなっています。
8.三本の箒の場面が違う
原作では、ホグズミードにある「三本の箒」にロンたちも入っていますが、映画では未成年は立ち入り禁止になっています。
また、女亭主のマダムロスメルタは、ハリーのお父さんのことなどもよく知っていて、「三本の箒」での会話がまるっと違ったものになっています。
9.『秘密の守人』のことがない
ハリーの両親は、ヴォルデモートから身を守るために家に魔法を仕掛けて、見つからないようにしていました。
その魔法にはカギがあって、カギを持つ人が口を割らないかぎり解けないものだったので、その人は「秘密の守人」と呼ばれていました。
「秘密の守人」はピーターでしたが、彼が口を割ったので、ハリーの家はヴォルデモートに見つかってしまいます。こうした設定が、映画では明かされていません。
10. エクスペクト・パトローナムの習得期間が違う
映画では、ハリーがエクスペクト・パトローナムを一日で習得してしまいます。
原作では何回かの特訓のあとに、ようやくパトローナムを出せているので、魔法の習得期間がぜんぜん違います。
11.地図でピーターを見つけるのは映画オリジナル
「忍びの地図」でピーターの足跡を見つけるという場面は、映画オリジナルです。
原作では足跡よりも、色々な抜け道がメインに描かれています。
12.優勝杯争いがない
グリフィンドールのキャプテンであるオリバー・ウッドは最終学年なので、今年こそ優勝したいと意気込んでいます。
原作には3回の試合があって、わりとメインですが、映画ではまったく描かれていません。
また、ハリーはレイブンクローとの試合で、チョウ・チャンという一学年上の女の子に見とれていますが、その描写もありません。
13.ファイアボルトの調査がない
映画では、ファイアボルトを手にするのはラストシーンですが、原作では中盤ですでに手にします。
誰からの贈り物か分からなかったので、ホグワーツの先生は呪いがかけられていないか1ヶ月ほど調査しました。
14.寮の中までブラックが入ってこない
原作では、シリウス・ブラックホグワーツに3度も侵入しており、グリフィンドールの塔まで入ってきたこともあります。
しかし、映画では一度侵入して「太ったレディ」の絵を切り裂くだけで終わっています。
15.暴れ柳と叫びの屋敷の話がない
暴れ柳は、ルーピン先生がホグワーツに入学した年に植えられました。
その理由は、彼が月に一度オオカミ化してしまうからで、そのたびに抜け道を使って、ホグワーツから叫びの屋敷へ行き、そこでオオカミになれるよう、ダンブルドアが作ったのでした。
しかし、映画ではそのことが描かれていないので、ルーピンがなぜあの道を知っていたのか、よく分からないようになっています。
16.スネイプたちが同級生だったことが語られない
ハリーの父親、シリウス・ブラック、ルーピン先生、ピーター・ペティグリュー、スネイプ先生は同級生です。
なかでもハリーの父とシリウス、ルーピンは仲が良くて、そこにピーターもくっついていました。
映画ではあまりそのことが描かれないので、叫びの屋敷の場面が同級生が集ったシーンであることが分かりにくくなっています。
17.ピーターがネズミになれる理由が描かれない
シリウスたちは学生のころに、ルーピンが狼人間であることを知ってしまいます。
そこで、彼が狼になっても一緒にいられるよう、自分たちも動物に変身できるよう特訓するのです。
その結果、シリウスは犬に、ピーターはネズミに、ハリーの父親は牡鹿に変身できるようになったのですが、映画ではそのことが描かれていません。
17.シリウスがアズカバンを脱走できた謎が分からない
ディメンターは人間の幸福を吸い取る生き物です。
シリウスはそこを突いて、変身魔法で犬に変身して、アズカバンから脱走しました。
映画ではそこが描かれていないので、シリウスが脱走できたのは謎のままとなっています。
18.新聞のくだりがない
原作では、ウィーズリー家がくじで700ガリオンを当てて、エジプトへ旅行したことが新聞に載っている場面があります。
シリウスはその新聞の写真を見て、ピーター・ペティグリューロンのスキャバーズに化けていることを突き止めました。
映画ではそのことが描かれていないので、シリウスがスキャバーズの居所をどうやって知ったのかが分かりにくくなっています。
19.死刑執行人の名前がない
物語の中盤、ヒッポグリフを処刑しに、二人の男性がハグリッドの家へやってきます。
ひとりは魔法省のファッジで、もう一人がマクネアという死刑執行人です。
マクネアはマルフォイの父親と昔からの友達ですが、映画ではそのことが描かれていません。
20.クルックシャンクスがブラックとつるまない
原作では、ハーマイオニーの猫・クルックシャンクスがかなり活躍します。
犬になったシリウス・ブラックとも仲良く、彼に頼まれてファイアボルトも買ってくるという、猫離れした行動を見せます。
映画では、クルックシャンクスの活躍はあまり描かれていません。
21.「忍びの地図」の作り手が明かされない
「忍びの地図」を作ったのは、ムーニー、ワームテール、パッドフット、ブロングズの四人。
原作を読めば、彼らがルーピン(ムーニー)、ピーター(ワームテール)、シリウス(パッドフット)、ジェームズ(ブロングズ)ということが分かります。
つまり、忍びの地図の作者はハリーの父親たちだったとうことですが、映画ではそのことが明かされていません。
22.狼化したルーピンとの場面が違う
ルーピンが月を見て狼化してしまう場面がありますが、その後のシーンは映画オリジナルのものが多いです。
原作ではハーマイオニーが狼の鳴き真似をするシーンはなく、そのため、追いかけられたハーマイオニーとハリーが、ヒッポグリフに助けられる場面もありません。
23.映画では時間のトリックがない
終盤で、ハーマイオニーが逆転時計を使って過去に行きますが、その場面が原作とは違います。
ここは原作の方がスリリングで、スネイプやファッジも関わったトリッキーなシーンになっているのですが、映画ではまるっとカットされています。
以上、『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の原作との違いでした。
ほかにも細かい点はたくさんありますが、大きな違いはここで紹介したものになります。
原映画では脇役に見える生徒たちも、原作ではしっかりと活躍していたりするので、ハリーポッターが好きな人はぜひ原作も読んでみてください。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』原作トリビア
1.ファイアボルトのポップ
映画では、ラストシーンでしか出てこないファイアボルト。
ハリーが乗って「フォー!」といきなり叫ぶので、ちょっと引いた記憶があります。笑
原作を読むと、実はハリーが漏れ鍋に一ヶ月間滞在していたとき、毎日店のショーウィンドウまで見に行っていた憧れの箒ということが分かって、叫んだ理由も納得しました。
そんなファイアボルトの商品説明が原作にはあります。
この最先端技術、レース用箒は、ダイアモンド級硬度の研磨仕上げによる、すっきりと流れるような形状の最高級トネリコ材の柄に、固有の登録番号が手作業で刻印されています。斧部分はシラカンバの小枝を1本1本厳選し、研ぎ上げて、空気力学的に完璧な形状に仕上げています。このためファイアボルトは、他の追随を許さぬバランスと、針の先ほども狂わぬ精密さを備えています。わずか10秒で時速240kmまで加速できる上、止めるときはブレーキ力が大ブレークします。お値段はお問い合わせください。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
これを見て、ハリーは全財産をこの箒につぎ込もうと考えますが、必死に理性を保って、なんとか買わないようにしていました。
こうしたファイアボルトの背景も、原作にしかないポイントです。
2.占い学に熱心な生徒
ハーマイオニーに言わせると、「占い学なんてインチキな学問」ですが、ハマる生徒もなかにはいます。
パーバティ・パチルやラベンダー・ブラウンなどは特にそうで、「みんなが知らないことを知ってる」風で、少し鼻につく感じのキャラクターになっています。笑
3.ルーピンの魔物
原作のハリーポッターは、各先生の授業が細かく描かれますが、ルーピン先生の授業はその中でも生徒にとても人気があります。
- ボガート(まね妖怪)
- レッドキャップ(赤帽鬼)
- グリンデロー(水魔)
- 河童
- ヒンキーバンク(おいでおいで妖精)
映画では最初のボガートだけですが、原作では色んな種類の妖怪との実践授業の様子が描かれています。
4.ホグワーツ7つの抜け道
ホグワーツには全部で7つの抜け道があります。
そのうちの4つはフィルチが知っていて、そこから抜け出すことは出来ませんが、残りの3つからは抜け出すことができます。
- 五階の鏡の裏→現在は崩れている
- 暴れ柳の根元→叫びの屋敷へ繋がる
- 隻眼の魔女の石像→ハニーデュークス店へ繋がる
ハリーは、この隻眼の魔女の石像からハニーデュークス店へと行きました。
暴れ柳の根元は、今回の話でスネイプにバレてしまったので、今後は使えなさそうです。
そのため、現在も使える抜け道は、「隻眼の魔女の石像」だけとなっています。
石像の前で「ディセンディウム!」と唱えると、像に割れ目が出来て抜け道が現れます。
5.教授たちの好きな飲み物
ハリーたちが「三本の箒」というバーでバタービールを飲むシーンは、とても美味しそうで印象的です。
その場面では教授たちもやってきて、ハリーの父やシリウスのことを話すのですが、みんなもそれぞれの飲み物を頼みます。
- マクゴナガル:ギリーウォーター
- ホット蜂蜜酒:ハグリッド
- アイスさくらんぼシロップソーダ:フリットウィック(ウィンガディアムレヴィオーサを教える人)
- 紅い実のラム酒:ファッジ
映画では簡単なお酒で済ましてありますが、原作ではどれも非常においしそうで、魅力的なシーンになっています。
6.チョウ・チャンとの出会い
映画では後々の作品でチョウ・チャンが登場しますが、原作では『アズカバンの囚人』ですでに登場しています。
彼女はレイブンクローのシーカーで、試合中に彼女を見て、ハリーはドキドキしています。
ハリーは緊張していたのに、チョウ・チャンがとてもかわいいことに気づかないわけにはいかなかった。キャプテンを先頭に選手がずらりと並んだ時、チョウ・チャンがハリーににっこりした。とたんにハリーの胃のあたりが微かに震えた。これは緊張とは無関係だとハリーは思った。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
こういう伏線があるので、あとの作品でチョウ・チャンと良い感じになるんですね。
このあたりも、原作でしか分からない部分だと思います。
7.逆転時計の危険性
ハーマイオニーがマクゴナガル先生からもらった逆転時計。
マクゴナガルが魔法省にたくさん手紙を送って、ひとつだけもらえたという、魔法界でもかなりのレアアイテムです。
映画ではあまりその貴重さや危険性が伝わってきませんが、原作ではその危うさが強調されています。
「マクゴナガル先生が教えてくださったの。魔法使いが時間にちょっかいを出したとき、どんなに恐ろしいことが起こったか・・・・・・。何人もの魔法使いがミスを犯して、過去や未来の自分自身を殺してしまったのよ!」
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』
これはたしかにその通りで、いきなり自分が現れたらびっくりしますよね。
なので、「絶対に誰にも見つかってはいけない」ということですね。
しかし、映画ではあまり「見つかってはいけない」という危機感はないので、ここも原作ならではのドキドキ感かもしれません。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』の原作を読んで見よう!
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』は、過去二作に比べて、原作との違いが大きいです。
ハリーの父の世代、すなわちスネイプやシリウス、リーマスやピーターのことなどが詳しく書かれています。
ハリーポッターの世界をもっと知りたいという方は、映画を観てからでも十分に楽しめるので、ぜひ原作も読んでみて下さい。
KindleUnlimitedでハリーポッターが読める!
『ハリーポッターシリーズ』は、「KindleUnlimited」読み放題サービスの対象作品です。
全11巻もあるので買うと高いですし、分厚いので重いです。
Kindleならスマホで読めるので、僕は全て「KindleUnlimited」で読みました。
ちなみに、ハリーポッターのその後を描いた『ハリーポッターと呪いの子』も読み放題で読めます。
ハリーポッターを読んでみようと思う方にはぜひおすすめです▽
以上、『ハリーポッターとアズカバンの囚人』あらすじ&登場人物、原作との違いまででした。