『ハリーポッターと賢者の石』原作との違い26選!あらすじ&登場人物まで!

2021年9月3日

『ハリーポッターと賢者の石』の原作について

『ハリーポッターと賢者の石』は、ハリーポッターシリーズ第一作目の作品です。

映画のほうは有名ですが、原作となると全部読んだ人は少ないかもしれません。

ここでは、そんな『ハリーポッターと賢者の石』の原作について、あらすじや登場人物、映画との違いまでをまとめています。

『ハリーポッターと賢者の石』原作のあらすじ

変な日

その日、イギリスの街はどこかおかしかった。

マントを着た男女がうろついていたり、数百匹のふくろうが空を飛んでいたりしたからだ。

プリペット通りに住むダーズリー夫妻は、「まともな人間」であることを誇りに思っていて、「変な人間」はまっぴらお断りだった。そう、あのポッター一家のような。

ポッター夫人は、ダーズリー夫人の実の妹だったが、彼女は妹などいないというふりをしていた。

だけど、そんなダーズリー家に、ポッター夫妻の子である赤ん坊のハリーポッターが預けられることになる。

ポッターの成長

ポッターは、ダーズリー家の階段下にある小部屋で育った。

ダーズリー夫妻はポッターを使用人のように扱っていて、息子のダドリーは、同い年のポッターをいつもいじめていた。

何一つ楽しいことがない日々を過ごしながら、彼が11歳になろうとするころ、一通の手紙が届く。

それは、魔法学校ホグワーツへの入学招待状だった。

ホグワーツ入学

ダーズリー夫妻にはばまれながらも、なんとかホグワーツに入学できたポッターは、自分が特別な存在であることを知り始める。

ハリーポッターは、悪の魔法使いヴォルデモートが殺せなかった唯一の人間であるばかりか、彼を撃退した魔法界の救世主だったのだ。

さまざまな注目を浴びながらも、同級生のロンとすぐに仲良くなり、ハーマイオニーやネビルという仲間や、マルフォイやゴイルという敵と出会いながら、ホグワーツでの暮らしに馴染んでいく。

先生たちとの出会い

ホグワーツにはいろいろな先生がいた。

校長のダンブルドアをはじめ、変身術を教える厳しい女性のマクゴナガル。魔法薬学を教えるかぎ鼻で意地悪なスネイプ。防衛魔法を教える挙動不審なクィレル。管理人のフィルチに、森の番人ハグリッド。

そんな彼らが「ホグワーツに何かとても大切なものを隠している」ということを、ポッターたちは知ってしまう。

賢者の石

ポッター、ロン、ハーマイオニーの三人は、さまざまな方法で調査をして、学校に隠されたものが「賢者の石」であることを突き止めた。

しかし、どうやらあのスネイプも、その「賢者の石」を狙っているようなのだ。おそらくヴォルデモートの復活に使うに違いない。

なんとかしてスネイプを阻止しなければいけない。

三人はそれぞれの知恵を出し合って、賢者の石を悪の手から守ろうとする。

平和なホグワーツ

ホグワーツに平和が戻ってきた。ポッターたちは、賢者の石を守ることができたのだ。

一年はあっという間にすぎていた。学校が終わり、夏休みが始まろうとしている(イギリスは毎年9月から学校が始まるので、学年最後の休みが夏休み)。

ポッターはまた、あのダーズリー家に戻らなければいけないが、以前よりもその気分は晴れていた。

だって今では友達もいるし、すこしは魔法も使えるのだから。

『ハリーポッターと賢者の石』原作の主要な登場人物

同級生

ハリー・ポッター

主人公。赤ん坊の頃、ダンブルドア、マクゴナガル、ハグリッドらにダーズリー家へと預けられる。

11歳の誕生日が来て、ホグワーツに入学することになる。

「僕、自分が魔法使いだってこと全然知らなかったし、両親のことも、ヴォルデモートのことも・・・・・・」

『ハリーポッターと賢者の石』

ロン・ウィーズリー

純血の魔法使いで、子だくさんなウィーズリー家の六男。

入学当日、ハリーと同じ列車に乗り意気投合する。兄たちが優秀なのでプレッシャーを感じている。

「ホグワーツに入学するのは僕が六人めなんだ、期待に沿うのは大変だよ。ビルとチャーリーはもう卒業したんだけど・・・」

『ハリーポッターと賢者の石』

ハーマイオニー・グレンジャー

マグル(魔法使いの家庭ではない一般人)の生まれ。両親は歯医者で頭脳明晰。

規則を守らないハリーやロンを嫌っていたが、トロールの一件で友達になる。

「私の家族に魔法族は誰もいないの。だから、手紙をもらった時、驚いたわ。でももちろんうれしかったわ。だって、最高の魔法学校だって聞いているもの。・・・・・・教科書はもちろん、全部暗記したわ。それだけで足りるといいんだけど・・・・・・私、ハーマイオニー・グレンジャー。あなた方は?」

『ハリーポッターと賢者の石』

ネビル・ロングボトム

臆病だが、ときに勇気を見せる友達思いの男の子。

大おじさんに買ってもらったヒキガエルを連れているが、よく迷子になる。

「僕、おばあちゃんに育てられたんだけど、ばあちゃんが魔女なんだ。」

『ハリーポッターと賢者の石』

ドラコ・マルフォイ

純粋な魔法族。とても嫌なやつで、子分のクラッブとゴイルを連れている。

ハリーとは仲が悪く、何かにつけて絡んでくる。

「そして、僕がマルフォイだ。ドラコ・マルフォイ」

『ハリーポッターと賢者の石』

グレゴリー・ゴイル

マルフォイとつるんでいる男の子。クスクス笑ったりニヤニヤしたりするが、本作でセリフはない。体格が大きい。

列車内でハリーのチョコに手を出そうとしたところ、ロンのスキャバーズ(ネズミ)に手を噛まれる。

鋭い小さい歯がゴイルの指にガップリと食い込んでいる・・・・・・ゴイルはスキャバーズをぐるぐる振り回し、わめき、クラッブとマルフォイは後ずさりした。

『ハリーポッターと賢者の石』

ビンセント・クラッブ

マルフォイとつるんでいる男の子。体格が大きい。ゴイルとおなじくセリフはない。

マルフォイがハリーに「魔法使いの決闘」を申し込んだとき、マルフォイの介添人になっている。

ドラコ・マルフォイは仲間のクラッブやゴイルとクスクス冷やかし笑いをした。

『ハリーポッターと賢者の石』

 

上級生

フレッド・ウィーズリー

ロンの兄。ジョージとは双子。

いつもふざけているが成績は優秀。クディッチのポジションはビーター。

「僕フレッドじゃないよ。ジョージだよ。まったく、この人ときたら、これでも僕たちの母親だってよく言えるよな。僕がジョージだってわからないの?」「あら、ごめんなさい、ジョージちゃん」「冗談だよ。僕フレッドさ」

『ハリーポッターと賢者の石』

ジョージ・ウィーズリー

ロンの兄。フレッドとは双子。

いつもふざけているが成績は優秀。クディッチのポジションはビーター。

「ママはおまえなら自分の名前を忘れないと思ったんだろう。でも僕たちだってバカじゃないさ――自分の名前ぐらい覚えているよ。グレッドとフォージさ。」

『ハリーポッターと賢者の石』

パーシー・ウィーズリー

ウィーズリー家の三男。グリフィンドールの監督生&首席。フレッドとジョージにいつもいじられている。

「僕について来て!一年生はみんな一緒に固まって!僕の言うとおりにしていれば、トロールは恐るるに足らず!さあ、僕の後ろについて離れないで!道を開けてくれ。一年生を通してくれ!道を開けて。僕は監督生です!」

『ハリーポッターと賢者の石』

オリバー・ウッド

五年生。クディッチでグリフィンドールチームのキャプテン。ポジションはキーパー。

ポッターが非常に優秀なシーカーとしてチームに入ってくれたことを、小躍りするくらい嬉しく思っている。

「さてと、各チームにはキーパーと呼ばれる選手がいる。僕はグリフィンドールのキーパーだ。」

『ハリーポッターと賢者の石』

先生

アルバス・ダンブルドア

ホグワーツ魔法学校校長。近代の魔法使いの中で最も偉大な魔法使いと言われる。

ハリーをダーズリー家に預けた本人でもある。

「ハリー、ヴォルデモートと呼びなさい。ものには必ず適切な名前を使いなさい。名前を恐れていると、そのもの自身に対する恐れも大きくなる」

『ハリーポッターと賢者の石』

ミネルバ・マクゴナガル

ホグワーツ魔法学校副校長。変身術が得意で、変身魔法を教えている。

厳格な態度だが、クディッチ愛が強かったり、ハグリッドが頬にキスをすると顔を赤らめるなど、お茶目なところもある。

「この子は生まれつきそうなんです。あんなものを私は初めて見ました。ポッター、初めてなんでしょう?箒に乗ったのは」

『ハリーポッターと賢者の石』

セブルス・スネイプ

魔法薬学の先生。ポッターの父親であるジェームズを嫌っていたことから、ポッターを憎んでいる。

スリザリンの先生で、マルフォイを贔屓している。

「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と、厳密な芸術を学ぶ」

『ハリーポッターと賢者の石』

クィリナス・クィレル

闇の魔術に対する防衛術を教えている先生。

いつもおどおどしていて、どもりがちな口調。怪しく思ったスネイプに詰められている。

「ポ、ポ、ポッター君。お会いできて、ど、どんなにう、うれしいか」

『ハリーポッターと賢者の石』

アーガス・フィルチ

ホグワーツの管理人。ミセス・ノリスという猫を飼っている。

悪いことをしている生徒を見つけて追いつめるのが何よりの楽しみ。むかし体罰で使っていた鎖を今でも磨いている。

「私に言わせりゃ、しごいて、痛い目を見せるのが一番の薬だよ・・・・・・昔のような体罰がなくなって、まったく残念だ・・・・・・手首をくくって天上から数日吊るしたもんだ。いまでも私の事務所に鎖は取ってあるがね・・・・・・」

『ハリーポッターと賢者の石』

ルビウス・ハグリッド

ホグワーツの森の番人。かつては生徒だったが退学になった。

動物が好きで、ドラゴンを飼いたいと夢見ている。ハリーが出会った最初の魔法使い。

「イッチ年生!イッチ年生はこっち!ハリー、元気か?」

『ハリーポッターと賢者の石』

保護者たち

バーノン・ダーズリー

ポッターの育ての親。穴あけドリルを製造しているグラニングズ社の社長。

まともじゃないことが大嫌いで、ポッターを非常に嫌っている。

「小僧、変なことをしてみろ。ちょっとでもだ、そしたらクリスマスまでずっと物置に閉じ込めてやる」

『ハリーポッターと賢者の石』

ペチュニア・ダーズリー

バーノンの妻。ポッターの母親・リリーの実の姉。リリーが魔法使いだったことを知っているが、そんな変な妹などいないふりをしている。

バーノンと同じく、ハリーを非常に毛嫌いしている。息子にはとても甘い。

「知ってたかですって?ああ、知っていたわ。知ってましたとも!あの癪な妹がそうだったんだから、おまえだってそうに決まってる。妹にもちょうどこれと同じような手紙が来て、さっさと行っちまった・・・・・・その学校とやらへね」

『ハリーポッターと賢者の石』

ダドリー・ダーズリー

ダーズリー夫妻の一人息子。体格が大きく、わがままで、弱い者をいじめるのが好き。

甘やかされて育っており、ハリーいじめも両親から容認されている。ピアーズ、デニス、マルコム、ゴードンという友達がいる。

「どけよ、オイッ」
ダドリーがハリーの肋骨にパンチを食らわせた。

『ハリーポッターと賢者の石』

モリー・ウィーズリー

ロンの母親であり、子だくさんのウィーズリー家のまとめ役。

クリスマスには毎年セーターを編み、ハリーにもプレゼントしている。9と3/4番線で登場する。

「心配しなくていいのよ。九番と十番の間の柵に向かってまっすぐに歩けばいいの。立ち止まったり、ぶつかるんじゃないかって怖がったりしないこと、これが大切よ。」

『ハリーポッターと賢者の石』

ジニー・ウィーズリー

ウィーズリー家の末っ子で、ロンとは一歳違いの女の子。

駅で一目見たハリーにひどく興味を持っている。

「ねえ、ママ。汽車に乗って、見てきてもいい?ねえ、ママ。お願い・・・・・・」

『ハリーポッターと賢者の石』

チャーリー・ウィーズリー

ウィーズリー家の次男。元ホグワーツ生で、卒業後はルーマニアにてドラゴンの研究をしている。

映画には一切出てこないが、小説では重要な人物。

手紙をありがとう。喜んでノルウェー・リッジバックを引き受けるよ。

『ハリーポッターと賢者の石』

ヴォルデモート卿

魔法界最大の敵にして最悪の魔法使い。多くの魔法使いを殺し、そのなかにはハリーの両親もいた。

闇の魔法使いを集めて、復活の時期をみはからっている。

「俺様はいつも勇気を称える・・・・・・そうだ、小僧、おまえの両親は勇敢だった・・・・・・俺様はまず父親を殺した。勇敢に戦ったがね・・・・・・しかしおまえの母親は死ぬ必要はなかった・・・・・・母親はおまえを守ろうとしたんだ・・・・・・母親の死をムダにしたくなかったら、さあ『石』をよこせ」

『ハリーポッターと賢者の石』

『ハリーポッターと賢者の石』映画と原作の違い

『ハリーポッターと賢者の石』の映画は、かなり原作に忠実に作られています。

とはいえ、やはり違いはあるので、ここではそんな原作との違いを紹介していきます。

1.小説の序盤がまるっと無い

映画では小説の序盤がまるっとありません。

小説では、ダーズリー家がイギリスで暮らしている様子から物語が始まります。

しかし映画ではそれがなく、いきなりダンブルドアが、赤ん坊のハリーを家の前に置く場面から始まります。

そこで交わされるダンブルドアとマクゴナガルの会話も、映画ではかなり少なくなっています。

2.動物園に行くメンバーが違う

ダドリーの誕生日に動物園へ行きますよね。ハリーが蛇と会話する場面です。

小説だと、ダドリーの友達・ピアーズも一緒に動物園に行きますが、映画だとダーズリー夫妻、ダドリー、ハリーの四人になっています。

3.手紙の場面が短い

ハリーが11歳の誕生日をむかえる直前、ホグワーツから手紙が届きます。

小説では、ダーズリー夫妻が手紙を嫌がる理由が詳しく書かれているため、けっこう長くなっています。

また、届け先が「階段下」となっていたため、ハリーの部屋を二階に移してみたり、ホテルで暮らしてみたりと、手紙から逃れるために逃亡する場面も長くなっています。

映画だといきなり絶海の孤島の小屋まで行っているので、なかなかの急展開になっています。

4.リリーがペチュニアの「姉」になっている

ハリーの母親であるリリーは、ダーズリー夫人・ペチュニアの実の妹です。

しかし、映画ではペチュニアの「姉」という設定になっています。

5.ダドリーが豚にされた理由が違う

絶海の小屋で、ハグリッドがやって来て、ハリーに誕生日ケーキと手紙を渡します。

小説では、そこでダーズリー(父)がダンブルドアを「変人のまぬけじじい」と言ったために、怒ったハグリッドはダドリーを豚に変えてしまいます。

映画では、ダドリーがハリーのケーキを勝手に食べていたために、豚に変えられてしまいます。

6.絶海の小屋で一夜を過ごさない

小説では、海に囲まれたあの島で、ハグリッドも一緒に一夜を過ごします。(そこでソーセージを食べるシーンがあるのですが、とても美味しそうです。)

映画では、夜中のうちにハリーとその小屋を出て行きます。

7.ダイアゴン横町の場面が違う

小説では、ダイアゴン横町の場面がけっこう長く、詳しく描かれています。

鍋を買ったり、教科書を買ったり、制服を買う場面などもあります。

ちなみに、ハリーがマルフォイと初めて出会うのは、この制服屋(マダムマルキンの洋装店)にいるときです。(映画ではホグワーツで初めて会います。)

8.買い物をしてから列車に乗るまでが違う

小説では、ダイアゴン横町で買い物をしてから、1ヶ月後にホグワーツ行きの列車に乗ります。

つまり、魔法の道具を色々買ってから、ハリーは1ヶ月間もダーズリー家で過ごしているわけです。ロンドンの駅にもダーズリーおじさんに車で送ってもらっています。

一方、映画では買い物をしたあと、すぐに列車に乗ってホグワーツに向かっています。

9.9と3/4番線の入口が違う

小説では、改札口の柵の間が9と3/4番線の入り口になっています。

映画では、駅構内の9番線と10番線の間にあるレンガ柱が入り口になっていますね。

この部分に関しては、個人的には映画の方が好きかもしれません。

10.列車内での会話が違う

小説のホグワーツ行き特急列車では、ロンと色々なことを話しています。

また、マルフォイやクラッブ、ゴイルなどもやって来て、いきなり険悪ムードになります。

映画ではそういったことはなく、比較的あっさりと列車内の場面が進んでいきます。

反対に、ハーマイオニーが魔法(オキュラスレパーロ。視力を良くする)を使うのは映画のオリジナルです。

11.ゴーストの種類が違う

小説では、スリザリンのゴースト「血みどろ男爵」や、ポルターガイストの「ピーブズ」といった幽霊キャラが登場します。

映画では色々なゴーストが宙を飛んでいますが、名前を持って登場するのは「ほとんど首なしニック(ニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿)」だけです。

12.組み分け帽子の呼び順が違う

小説では組み分け帽子はABC順に名前を呼んでいきます。そのため、アボット・ハンナという人物から呼ばれ、ザビニ・ブレーズという人物で終わりました。

主要メンバーで言えば、「ハーマイオニー→ハリー→ロン」という順番です。

しかし映画では、いきなりハーマイオニーが呼ばれ、続いて「マルフォイ→スーザン→ロン→ハリー」の順で、主要メンバーがまとめられています。

13.組み分け帽子の歌がない

映画でも有名な組み分け帽子のシーンですが、実は小説には「組み分け帽子の歌」があります。

グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフ。各寮に入るには、どんな素質が必要なのかが歌詞に書かれています。

映画ではそれがないので、組み分け帽子の能力と独断だけで選んでいるような印象ですが、一応の選考基準はあるんですね。

14.ホグワーツ校歌がない

小説では新入生歓迎会がおわったあと、ダンブルドアが指揮を執ってホグワーツ校歌を歌います。

好きなメロディーで歌うという自由なものなので、フレッドとジョージはめちゃくちゃ遅く歌ってふざけていました。

『ハリーポッターと賢者の石』では、校歌を歌うシーンはありません。

15.『クィディッチ今昔』がない

小説には、『クィディッチ今昔』というクィディッチについてよく分かる本があります。

ハリーはこれを読んで、700以上あるクィディッチのルールや歴史を知りましたが、映画ではその部分がありません。

実はこの本は、実際にも読めるようになっていて、ハリーポッターファンにはたまらない一冊となっています。

16.ダンブルドアの「し~ず~ま~れ~ぃ」がない

トロールが出て生徒が混乱する場面で、小説ではダンブルドアが、杖の先から紫色の爆竹を爆発させて静かにさせます。

映画ではご存じの通り、「し~ず~ま~れ~ぃ」と大声を出して生徒を静まらせます。

17.ハグリッドからのクリスマスプレゼントがない

小説では、ハグリッドがハリーに、横笛のクリスマスプレゼントを贈ります。

この横笛はストーリーのキーアイテムとなるのですが、映画でははグリットからのクリスマスプレゼントがありません。

18.ニコラス・フラメルの見つけ方が違う

小説では、ホグワーツ行きの列車内にて、ハリーが「カード付きカエルチョコ」でダンブルドアを当てたとき、裏に説明が書いてあるんですね。

アルバス・ダンブルドア
現在ホグワーツ校校長。近代の魔法使いの中で最も偉大な魔法使いと言われている。特に、一九四五年、闇の魔法使い、グリンデルバルドを破ったこと、ドラゴンの血液の十二種類の利用法の発見、パートナーであるニコラス・フラメルとの錬金術の共同研究などで有名。趣味は、室内楽とボウリング。

『ハリーポッターと賢者の石』

ハリーがこのカードを思い出して、ニコラス・フラメルを突き止めるキッカケになります。

しかし映画では、ハーマイオニーが本から見つけただけの描写になっています。

19.クィディッチの試合回数が違う

小説では、クィディッチの試合が二回あります。

映画では一回だけですが、ストーリー的に一回だけの方がスッキリしている印象はあります。

 

20.ハグリッドのドラゴンの移送方法が違う

ドラゴンは飼ってはいけない動物ですが、ハグリッドが法律を破って飼ってしまったので、ルーマニアに送ることになります。

小説では、ロンのお兄さんであるチャーリーに手紙を送って、学校にはバレないよう、秘密裏にルーマニアに送ります。

しかし映画では、マルフォイの告げ口によって、ダンブルドアがルーマニアに送ります。

ここの場面は、小説ではドキドキする場面なので、映画でカットされたのはもったいない気もします。

21.罰則を受けるメンバーが違う

小説では、ハリーとハーマイオニーが、夜中にドラゴンを引き渡して寮に戻る途中で、フィルチに見つかってしまいます。

ちなみに、ドラゴンの受け渡しを見ようと出ていたマルフォイや、ハリーたちを探しに出ていたネビルも、捕まっています。

映画では、ハリーたちが夜中にハグリッドの小屋から帰る途中、マクゴナガルに見つかってしまいます。

そのため小説では、「ハリー、ハーマイオニー、ネビル、マルフォイ」の四人が、映画では「ハリー、ハーマイオニー、ロン、マルフォイ」の四人が罰則を受けています。

22.禁じられた森に出てくるケンタウロスが違う

禁じられた森で、ハリーはフィレンツェというケンタウロスに助けられます。

小説ではそのほかにも、ロナンとベインというケンタウロスが登場し、ハリーはフィレンツェの背中に乗せられて森の入り口近くまで逃がしてもらいます。

映画では登場するのがフィレンツェだけで、ハリーが彼の背中に乗ることもありませんでした。

23.フラッフィーの眠らせ方が違う

賢者の石の入り口を守る犬が登場する場面。

小説では、ハリーがハグリッドにクリスマスプレゼントとしてもらった横笛を吹いて、フラッフィー(三頭犬)を眠らせます。

映画では、クィレルが魔法のハープでフラッフィーを眠らせていて、ハリーたちは何もしません。

24.カギ鳥の捕まえ方が違う

小説では、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人が箒に乗って、カギ鳥を追いつめ、最後にハリーがキャッチします。

映画では箒は一本しかなく、ハリーだけが箒に乗ってカギ鳥をキャッチします。

25.スネイプの仕掛けが無い

小説では、賢者の石を守るためのスネイプの仕掛けがあります。

ハーマイオニーがそれを解くのですが、映画ではその場面がまるっとありません。

26.ラストシーンが違う

小説では、1年を終えたみんながホグワーツをあとにして、ロンドンの駅に着くところまでが描かれています。

駅にはロンのお母さんや、ダーズリーおじさんなどが迎えに来ています。

一方で、映画ではホグワーツから列車が出るところで終わっています。小説の方が、現実との関連が少し強いことが分かりますね。

以上、『ハリーポッターと賢者の石』の違いを26箇所紹介してきました。

もちろん細かい部分の違いはほかにもあります。小説ならではの部分なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

原作だから分かる細かいポイント

『ハリーポッターと賢者の石』では、原作とのストーリー上の大きな違いはありません。

しかし、映画では描ききれなかった細かいポイントなどはいくつもあります。

ここでは、そんな小説ならではのポイントを紹介していきます。

1.ホグワーツからの手紙

ハリーポッターが11歳になった日、ハグリッドがホグワーツからの手紙を持ってきます。

映画では具体的に描かれていませんが、小説では全文がきちんと書かれています。

ホグワーツ魔法魔術学校
校長 アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、
最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員

 親愛なるポッター殿
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は九月一日に始まります。七月三十一日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。

敬具
副校長ミネルバ・マクゴナガル

『ハリーポッターと賢者の石』より

ハグリッドが持ってきてくれた手紙にはこんなことが書いてあったんですね。

映画ではハリーが少しだけ読み上げていますが、全文ではないので、そこが読めるのも原作の良さだと思います。

2.教材リスト

ホグワーツに入学が決まったハリーは、必要な教材をダイアゴン横町でそろえることになります。

そこで必要な教材リストも、小説では具体的に書かれています。

ホグワーツ魔法魔術学校

制服
一年生は次の物が必要です。

一、普段着のローブ 三着(黒)
二、普段着の三角帽(黒) 一個 昼用
三、安全手袋(ドラゴンの革またはそれに類するもの) 一組
四、冬用マント 一着(黒。銀ボタン)

衣類にはすべて名前をつけておくこと。

教科書
全生徒は次の本を各一冊準備すること。

「基本呪文集(一学年用)」
「魔法史」 バチルダ・バグショット著
「魔法論」 アドルバード・ワフリング著
「変身術入門」 エメリック・スィッチ著
「薬草ときのこ千種」 フィリダ・スポア著
「魔法薬調合法」 アージニウス・ジガー著
「幻の動物とその生息地」 ニュート・スキャマンダー著
「闇の力――護身術入門」クエンティン・トリンブル著

その他学用品

杖(一)
大鍋(錫製、標準2型)(一)
ガラス製またはクリスタル製の薬瓶(一組)
望遠鏡(一)
真鍮製秤(一組)

ふくろう、または猫、またはヒキガエルを持ってきてもよい。

一年生は個人用箒の持参は許されていないことを、保護者はご確認ください。

『ハリーポッターと賢者の石』より

小説では、こういった必要な教材はひとつずつそろえていきます。

  1. 鍋屋――鍋を買う
  2. イーロップのふくろう百貨店――ヘドウィグを買う
  3. マダムマルキンの洋装店――制服を買う
  4. フローリシュ・アンド・ブロッツ書店――教科書を買う
  5. 薬問屋――魔法材料を買う
  6. オリバンダー店――杖を買う

映画では、オリバンダーの店のシーンしかなかったので、小説の方がダイアゴン横町での出来事は豊富です。

ハリーがマルフォイと最初に出会うのも、マダムマルキンの洋装店でした。

ちなみにダイアゴン横町での買い物が終わると、お腹を満たすためにパディントン駅(イギリス・ロンドンに実際にある駅)でハンバーガーを食べています。

3.組み分け帽子の歌

組み分け帽子の場面は映画でも有名です。

しかし、小説では組み分け帽子が歌う唄が書かれています。

私はきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組分け帽子

私は彼らの上を行く
君の頭に隠れたものを
組分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を

グリフィンドールに行くならば
勇気ある者が住う寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ

かぶってごらん! 恐れずに!
興奮せずに、お任せを!
君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
だって私は考える帽子!

『ハリーポッターと賢者の石』より

組み分け帽子は独断で組み分けをしているように思われがちですが、実は各寮にはきちんと特色があって、それに沿って選考されているんですね。

こうした部分も、原作ならではの細かいポイントです。

4.ホグワーツの校歌

原作にはホグワーツの校歌を歌う場面があります。

ホグワーツ ホグワーツ
ホグホグ ワツワツ ホグワーツ
教えて どうぞ 僕たちに
老いても ハゲても 青二才でも
頭にゃなんとか詰め込める
おもしろいものを詰め込める
いまはからっぽ 空気詰め
死んだハエやら がらくた詰め
教えて 価値のあるものを
教えて 忘れてしまったものを
ベストを尽せば あとはお任せ
学べよ脳みそ 腐るまで

『ハリーポッターと賢者の石』より

新入生歓迎会のあとに歌うのですが、ダンブルドアが指揮をして、みんなが思い思いのメロディーで歌います。

フレッドとジョージは、ふざけてとても遅く歌っていました。

しかし、みんなの歌を聴き終わったダンブルドアは「ああ、音楽とは何にもまさる魔法じゃ」と涙を流しながら言っていま。

ダンブルドアは、映画で見ると厳格できちんとした人のようですが、小説ではユーモアのある個性的なおじいさんとして描かれています。

5.ハーマイオニーが解いたスネイプの仕掛け

賢者の石は、ホグワーツの先生たちが6つの魔法を仕掛けて守っていました。

その順番は以下の通り。

  1. フラッフィー――ハグリッド(森の番人)の仕掛け
  2. 悪魔の罠――スプラウト先生(薬草学教授)の仕掛け
  3. カギ鳥――フリットウィック先生(妖精の魔法の先生。ウィンガディアムレヴィオーサを教えてくれるひと)の仕掛け
  4. チェス盤――マクゴナガル先生(変身魔法の教授)の仕掛け
  5. 薬瓶――スネイプ先生(魔法薬学)の仕掛け
  6. みぞの鏡――ダンブルドア先生(校長)の仕掛け

小説では全ての仕掛けをハリーたちが解いていくのですが、映画では、5つ目のスネイプの仕掛けがありません。

その仕掛けとは以下のようなものです。

前には危険 後ろは安全
君が見つけさえすれば 二つが君を救うだろう
七つのうちの一つだけ 君を前進させるだろう
別の一つで退却の 道が開ける その人に
二つの瓶は イラクサ酒
残る三つは殺人者 列にまぎれて隠れてる
長々居たくないならば どれかを選んでみるがいい
君が選ぶのに役に立つ 四つのヒントを差し上げよう
まず第一のヒントだが どんなにずるく隠れても
毒入り瓶のある場所は いつもイラクサ酒の左
第二のヒントは両端の 二つの瓶は種類が違う
君が前進したいなら 二つのどちらも友ではない
第三のヒントは見たとおり 七つの瓶は大きさが違う
小人も巨人もどちらにも 死の毒薬は入ってない
第四のヒントは双子の薬 ちょっと見た目は違っても
左端から二番目と 右の端から二番目の 瓶の中身は同じ味

『ハリーポッターと賢者の石』より

これを解くのはハーマイオニー。

彼女はこれを見た瞬間、笑いながら「すごいわ!」と叫んでいます。彼女の知的好奇心が非常に強いことを示している場面ですね。

面白いので、みなさんも挑戦してみてください。僕は紙に書かないと解けませんでした。笑

このように、映画では描ききれていない部分もいくつかあるので、原作を読む価値は十分にあると思います。

『ハリーポッターと賢者の石』原作トリビア

ここでは、映画ハリーポッターが大好きだった僕が、原作を読んでみて「そうだったの!?」と思ったトリビアをまとめました。

  • ハグリッドが乗ってきたバイクはシリウス・ブラックに借りたもの。
  • ダンブルドアは左膝の上に傷があり、完全なロンドンの地下鉄地図になっている。
  • ダーズリー家でハリーの着ているものはダドリーのお下がりばかりなので、いつもブカブカ。
  • ポッター10歳の誕生日プレゼントはコート用ハンガーと、おじさんのお古の靴下。
  • 魔法界の通貨は、金貨がガリオン、銀貨がシックル。17シックルで1ガリオン。1シックルは29クヌート。
  • ハグリッドは猫アレルギー。
  • リリー・ポッターの杖は、26センチの柳の木。
  • ジェームズ・ポッターの杖は、28センチのマホガニー。
  • ヴォルデモートの杖は、34センチのイチイの木。
  • ハリーポッターの杖は、28センチの柊の木と不死鳥の羽。
  • ロンの杖はチャーリー(次男)のお下がり。スキャバーズもパーシー(三男)のお下がり。
  • ヘドウィグは「魔法史」で見つけた名から取った。
  • ロンは蛙チョコレートカードを500枚以上持っている。アグリッパとプトレマイオスだけが集まらない。
  • ダンブルドアの趣味は室内楽とボーリング。
  • グリフィンドールの談話室につながる合い言葉は「カプート ドラコニス」
  • 「アロホモラ」「ウィンガディアム レヴィオーサ」「ロコモータ モルティス」「ペトリフィカス トタルス」
  • クィディッチのことは「クィディッチ今昔」に書いてある。
  • 錬金術師であり「賢者の石」を作ったニコラス・フラメルは665歳。
  • レイブンクローとハッフルパフがグリフィンドールの優勝を喜んだのは、スリザリンの七年連続優勝を止めたから

読む人によって「そうだったの!?」と感じるところは違うと思います。

ここで挙げた以外にも面白い部分はたくさんあるので、ハリーポッターが好きな方は、ぜひ原作で確認してみて下さい。

『ハリーポッターと賢者の石』原作の良さ

これまで、『ハリーポッターと賢者』のあらすじから原作との違いまでを見てきました。

そのうえで、個人的に原作を読んでみてどこが良かったのかを3つ紹介します。

1.細かい部分を知れる

『ハリーポッターと賢者の石』は原作オリジナルの部分が少ないですが、それでもやはり、原作ならではの部分を知れるというのは良い点です。

たとえば、校長のダンブルドアなどは、原作のほうがお茶目だと思います。

いきなり歌おうと言い出したり、全校生徒の前で泣き出したりするので、かなり変わってますよね。

こうしたところは、原作を読んでみて良かった部分でした。

2.登場人物がおもしろい

個性豊かなキャラクターが特徴的なハリーポッターですが、原作の登場人物がおもしろいからこそ、映画のキャラも際立っています。

フレッドとジョージはやっぱりユーモア抜群ですし、フィルチなんかはもしかすると、小説の方が怖ろしいかもしれません。

ポッター、ロン、ハーマイオニー、マルフォイなどは映画のキャラクターとほとんど同じで、そこは逆に読みやすい部分でもあります。

3.食べ物がおいしそう

あと、映画でもそうでしたが、原作は食べ物のシーンがとても良いです。

ダーズリー家にいたハリーは、あまり良いものを食べさせてもらっていなかったため、ホグワーツで出てくる豪華な食事がよだれものなんですよね。

夕食は七面鳥のサンドイッチ、マフィン、トライフル、クリスマスケーキを食べ、みんな満腹で眠くなり、それからベッドに入るまで何をする気にもならず、フレッドとジョージに監督生バッジを取られたパーシーが、二人を追いかけてグリフィンドール中を走り回っているのを眺めていただけだった。 ハリーにとってはいままでで最高のクリスマスだった。

『ハリーポッターと賢者の石』よ

『ハリーポッターと賢者の石』の原作を読んでみよう!

原作では原作にしかない魅力がたしかにあります。

原作との違いも、ここに紹介した以外にもたくさんあるでしょう。

映画が好きで原作に興味がある方は、ぜひ一度読んでみて下さい。ハリーポッターの面白さをもう一度体験できると思います。

KindleUnlimitedでハリーポッターが読める!

『ハリーポッターシリーズ』は、「KindleUnlimited」読み放題サービスの対象作品です。

全11巻もあるので買うと高いですし、分厚いので重いです。

Kindleならスマホで読めるので、僕は全て「KindleUnlimited」で読みました。

ちなみに、ハリーポッターのその後を描いた『ハリーポッターと呪いの子』も読み放題で読めます。

ハリーポッターを読んでみようと思う方にはぜひおすすめです▽

以上、『ハリーポッターと賢者の石』あらすじ&登場人物、原作との違いまででした。