日本十進分類法の補助表とは?
日本十進分類法の補助表とは、本表000~999の分類を、より細かく表現するために用意された分類表です。
より細かい分類を施すことで、その著作の主題に一層迫ることができます。
ここではその補助表のなかから、主要なものを紹介していきます。
日本十進分類法:一般補助表
一般補助表は、ほとんどの分野で適用可能な補助表で、次の4区分があります。
- 形式区分
- 地理区分
- 海洋区分
- 言語区分
ここではこれらの4区分のうち、代表的な主題を列挙していきます。
・形式区分
- -01:理論・哲学
- -02:歴史的・地域的論述
- -03:参考図書
- -04:論文集.評論集.講演集.会議録
- -05:逐次刊行物:新聞,雑誌,紀要
- -06:団体:学会,協会,会議
- -07:研究法.指導法.教育
- -08:叢書.全集.選集
など
・地理区分
- -1:日本
- -2:アジア.東洋
- -3:ヨーロッパ.西洋
- -4:アフリカ
- -5:北アメリカ
- -6:南アメリカ
- -7:オセアニア.両極地
など
・海洋区分
- -1:太平洋
- -2:北太平洋
- -3:南太平洋
- -4:インド洋
- -5:大西洋
- -6:地中海
- -7:北極海
- -8:南極海
など
・言語区分
- -1:日本語
- -2:中国語
- -3:英語
- -4:ドイツ語
- -5:フランス語
- -6:イタリア語
- -7:スペイン語
- -8:ロシア語
- -9:その他の諸言語
など
・日本十進分類法:固有補助表
固有補助表は、一部の分野に使用される補助表です。
- 神道各教派の共通細区分表
- 日本の各地域の歴史における時代区分表
- 言語共通区分
など全10種があります。
NDCを使いこなそう!
日本十進分類法は、本表・相関索引などを適宜参照することで、図書の主題に沿った適切な分類記号を付けることができます。
言うまでもなく、ここで列挙した区分は一部であり、これだけではほとんど意味をなしません。
きちんと知りたい方は『日本十進分類法』にあたったり、マニュアルブックなどを見て分類の参考にして下さい。
『日本十進分類法 10版』は少し高いので、手頃で分かりやすいマニュアルブックがおすすめ。図書館司書の方は必須本です。
以上、日本十進分類法の補助表まとめでした。