『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作について!
映画『ハリーポッターと秘密の部屋』は、原作にかなり忠実に作られている作品です。
そのため、原作ストーリーとの大きな違いはありませんが、ところどころ違っている部分はあります。
ここでは、そんな『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作と映画との違いから、あらすじ&登場人物までを紹介していきます。
『ハリーポッターと秘密の部屋』原作のあらすじ
大変な行き道
今年、ハリーがホグワーツに来るまでは大変だった。
ダーズリーおじさんには監禁されるし、ドビーとかいう「屋敷しもべ妖精」が邪魔をするし、9と3/4番線の入り口は塞がってしまうし。
そのおかげで、ロンとハリーはホグワーツまで空飛ぶ車で行くハメになった。
マグルには見られるし、「暴れ柳」には突っ込んでしまうし、ロンのお父さんにも迷惑をかけて、危うく退学のところだった。
石化事件
ドタバタと始まった二年目の学校生活だけど、やはり魔法学校は楽しかった。
でも、あるときからハリーは、変な声が聞こえるようになってくる。
それと同時に、ホグワーツでは不可解な事件が起こっていた。生徒が何者かによって、石にされてしまっていたのだ。
共通点はマグルorスクイブ
最初の犠牲者はフィルチの飼い猫、ミセス・ノリス。次は新入生のコリン・クリービー。次はハリーたちの同級生ジャスティン・フィンチ・フレッチリー・・・。
彼らの共通点は、マグル生まれ、あるいはスクイブ(魔法使いの家に生まれながら魔力を持たない人)ということだった。
このままではマグル生まれのハーマイオニーが危ない。そう考えたハリーたちは、犯人をどうにか突き止めようとする。
秘密の部屋
ハリーたちが調べ回った結果、ホグワーツには「秘密の部屋」があるらしいということが分かった。
そして、そこには巨大な蛇(バジリスク)が潜んでいるようなのだ。
秘密の部屋の入り口を見つけたハリーは、そこへ入ってバジリスクを倒すことに成功する。
ホグワーツ特別功労賞
学校の危機を救ったロンとハリーには、ダンブルドア校長から「ホグワーツ特別功労賞」が与えられた。
平和が戻ったホグワーツは、あっという間に一年が終わった。
学年の最終日、みんなはホグワーツから出る列車に乗り、ホグワーツをあとにした。
『ハリーポッターと秘密の部屋』原作の主な登場人物
同級生
ハリー・ポッター
ホグワーツ二年生になった主人公。蛇と話せる能力(パーセルタング)を持っている。
今作ではドビーに邪魔をされたり、スリザリンの継承者ではないかと疑われたりと、踏んだり蹴ったりだった。
「なぜここに来たんだい?それに、どうした僕が汽車に乗り遅れたことを、知ってるの?」
『ハリーポッターと賢者の石』
ロン・ウィーズリー
ハリーの親友。今作ではホグワーツ行きの列車に乗り損なったため、父親・アーサーの空飛ぶ車を運転して学校に乗り込む。
妹のジニーが事件に巻き込まれ、ハリーと一緒に「秘密の部屋」まで入って彼女を助けに行く。
「ハリー!車だよ!ホグワーツまで車で飛んで行けるよ」
『ハリーポッターと賢者の石』
ハーマイオニー・グレンジャー
ハリーとロンの親友。一年次の経験を経て、校則を破ることには寛大になっている。
ポリジュース薬(変身薬)を作るも、彼女にしては珍しく失敗して猫になる。マグル生まれのため、バジリスクに石にされた4人のうちのひとり。
「もちろん、難しいの。それに危険だわ。とっても。学校の規則をざっと五十は破ることになるわね」
『ハリーポッターと賢者の石』
ジャスティン・フィンチ・フレッチリー
マンドレイクの授業でハリー、ロン、ハーマイオニーのグループに入ってくるハッフルパフの男の子。マグル出身で、バジリスクに石にされた4人のうちのひとり。
決闘クラブのとき、蛇に襲われそうになっていたところをハリーに守られたが、本人はハリーにけしかけられたと勘違いしている。
「ジャスティン・フィンチ・フレッチリーです。君のことは知ってますよ、もちろん。有名なハリーポッターだもの。」
『ハリーポッターと賢者の石』
ドラコ・マルフォイ
スリザリンの二年生で、ルシウス・マルフォイの息子。いつもハリーに突っかかっていく。
今作では父親の権力と金にものを言わせて、クィディッチのスリザリンチームに入り、ニンバス2001という最高級箒をチーム全員に与えている。
ウィーズリー、僕はスリザリンのシーカーだ。僕の父上が、チーム全員に買ってあげた箒を、みんなで賞賛していたところだよ」
『ハリーポッターと賢者の石』
下級生
ジニー・ウィーズリー
ウィーズリー家の末っ子で唯一の女の子。ホグワーツの一年生で、ハリーに気がある。
トム・リドルの日記を使ったことで、トムに取り入られて事件を起こす。
「トム、どうしたらいいの?あたし、気が狂ったんじゃないかしら・・・・・・。トム、きっとみんなを襲ってるのは、あたしなんだわ!」
『ハリーポッターと賢者の石』
コリン・クリービー
グリフィンドールの一年生。ハリーの熱烈なファンで、いつも写真を撮ろうとカメラを持ち歩いている。
マグル出身のため、バジリスクに石にされた4人のうちのひとり。
「ハリー、元気?僕――僕、コリン・クリービーと言います。僕も、グリフィンドールです。あの――もし、かまわなかったら――写真を撮ってもいいですか?」
『ハリーポッターと賢者の石』
上級生
フレッド・ウィーズリー
ロンの兄で、ジョージとは双子。ハリーがダーズリー家に監禁されていたところを、車で助けに行った。
ハリーがスリザリンの後継者だと学校中で噂になっても、まったく気にせずハリーをからかっていた数少ない人物。
「おい、パーシー、どけよ。ハリー様は、はやく行かねばならぬ」
『ハリーポッターと賢者の石』
ジョージ・ウィーズリー
ロンの兄で、フレッドとは双子。ハリーがダーズリー家に監禁されていたところを、車で助けに行った。
ハリーがスリザリンの後継者だと学校中で噂になっても、まったく気にせずハリーをからかっていた数少ない人物。
「そうだとも、牙をむき出した召使いとお茶をお飲みになるので『秘密の部屋』にお急ぎなのだ」
『ハリーポッターと賢者の石』
パーシー・ウィーズリー
ロンの兄で、グリフィンドールの監督生。将来を気にしている。
ペネロピーという彼女ができて、ぼーっとすることが多くなり、夏中手紙を送ったりしている。空っぽの教室でキスをしていたtころ、ジニーに目撃される。
「ハリー!廊下での魔法は禁止だ。これは報告しなくてはならない。いいな!」
『ハリーポッターと賢者の石』
ペネロピー・クリアウォーター
レイブンクローの監督生で、パーシーの恋人。
マグル出身のため、バジリスクに石にされた4人のうちのひとり。ハーマイオニーと同じときに石にされた。
先生
アルバス・ダンブルドア
ホグワーツ校長。「秘密の部屋事件」で生徒の命を危険にさらしたため、十三人の理事に退任を要求され、ホグワーツを追われた。
しかし、理事たちの証言でルシウス・マルフォイの脅迫だったことが判明。ホグワーツに戻った。学校を救ったハリーとロンに「ホグワーツ特別功労賞」を授けている。
「ハリー、自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」
『ハリーポッターと賢者の石』
ミネルバ・マクゴナガル
ホグワーツ副校長。厳格な彼女だが、今作では優しい顔を見せることが多い。
ダンブルドアが追放された際には、臨時で校長代理を務めていた。
「それで入口を見つけたわけですね――その間、約百の校則を粉々に破ったと言っておきましょう。――でもポッター、一体全体どうやって、全員生きて園部屋を出られたというのですか?」
『ハリーポッターと賢者の石』
アーガス・フィルチ
ホグワーツの管理人。今作でスクイブ(魔法使いの家に生まれながら魔力を持たない人)であることが判明する。
フィルチがスクイブであるため、飼い猫のミセス・ノリスはバジリスクに石にされた。
「もういい・・・行け・・・ひとことも漏らすな・・・もっとも・・・読まなかったのなら別だが・・・・・・さあ、行くんだ。ピーブズの報告書を書かなければ・・・行け・・・」
『ハリーポッターと賢者の石』
ギルデロイ・ロックハート
闇の魔術に対する防衛術の新しい先生。ほら吹きで、他人の手柄を自分のものにしている。
一番得意な術は「オブリビエイト(忘却術)」で、ラストでハリーとロンにかけようとしたところ、術が逆噴射して自分が何者なのか忘れてしまった。
「『週刊魔女』の『チャーミング・スマイル賞』に五回も続けて私が選ばれたのに比べれば、君のはたいしたことでひゃないでしょう。――それでも始めはそれぐらいでいい。ハリー、初めはね」
『ハリーポッターと賢者の石』
コーネリウス・ファッジ
魔法省の魔法大臣。頼りない人物で、いつもダンブルドアに助けを求めている。
今作では「秘密の部屋事件」で生徒の命を脅かしたことへの対処として、ハグリッドを連行した。
「プレッシャーをかけられておる。何か手を打ったという印象を与えないと。ハグリッドではないとわかれば、彼はここに戻り、何の咎めもない。ハグリッドは連行せねば、どうしても。私にも立場というものが――」
『ハリーポッターと賢者の石』
ルビウス・ハグリッド
ホグワーツの森の番人。今作では、トム・リドル(ヴォルデモート)と同期のホグワーツ生だったことが判明する。
しかし、トムに嵌められてホグワーツを退学。このときの前科のせいで、またホグワーツから追われることとなる。
「誰か何かを見つけたかったら、クモの跡を追っかけていけばええ。そうすりゃちゃんと糸口がわかる。俺が言いてえのはそれだけだ」
『ハリーポッターと賢者の石』
保護者・その他
アーサー・ウィーズリー
ロンの父親。魔法省の「マグル製品不正使用取締局」で働いている。
今作では、彼の改造した空飛ぶ車(フォード・アングリア)が活躍した。
「この小さなボタンは私がとりつけた『透明ブースター』なんだが――空高く上がるまで、車は透明で見えなくなる。――そうしたら、雲の上を飛ぶ。十分もあれば到着だし、だーれにもわかりゃしないから・・・・・・」
『ハリーポッターと賢者の石』
モリー・ウィーズリー
ロンの母親。末っ子のジニーも入学するので、家計が大変になっている(グリンゴッツに預けられているのは金貨1枚と銀貨がひとりぎり)。
ロンが空飛ぶ車で学校へ行ったのを知り、カンカンに怒った。
「まったく愛想が尽きました。お父さまは役所で尋問を受けたのですよ。みんなおまえのせいです。今度ちょっとでも規則を破ってごらん。わたしたちがおまえをすぐ家に引っ張って帰ります」
『ハリーポッターと賢者の石』
バーノン・ダーズリー
ハリーを育てている親戚のおじさん。心底ハリーを嫌っている。
大事な商談が決まる会食をハリーに邪魔され、罰として彼を監禁し、学校に行けなくしていた。
「さて、小僧、知らせがあるぞ・・・・・・わしはおまえを閉じ込める・・・・・・おまえはもうあの学校には戻れない・・・決してな・・・・・・戻ろうとして魔法で逃げようとすれば――連中がおまえを退校にするぞ!」
『ハリーポッターと賢者の石』
ほとんど首なしニック
グリフィンドール塔に住むゴースト。首の皮が1cmだけ繋がっているため、『首無し狩り』に参加できないことを悩んでいる。
たまたま、ジャスティン・フィンチ・フレッチリーと一緒にいたところ、バジリスクに石にされてしまった。
「たった一センチの筋と皮でつながっているだけの首ですよ。ハリー!これなら十分斬首されていると、普通ならそう考えるでしょう。しかし、なんたること、『すっぱり首無しポドモア卿』にとっては、これでも十分ではないのです」
『ハリーポッターと賢者の石』
敵
トム・リドル(ヴォルデモート卿)
五十年前、ホグワーツに通っていた優秀な生徒(監督生・首席)で、後にヴォルデモート卿となる人物。
スリザリンの最後の子孫であり、今作では日記の中の記憶として存在している。ジニーを操り「秘密の部屋事件」を起こした。
「ハリー・ポッター、なにしろ僕たちには不思議に似たところがある。君も気づいただろう。二人とも混血で、孤児で、マグルに育てられた。偉大なるスリザリン様ご自身以来、ホグワーツに入学した生徒の中で、蛇語を話せるのはたった二人だけだろう。見た目もどこか似ている・・・・・・」
『ハリーポッターと賢者の石』
ルシウス・マルフォイ
ドラコ・マルフォイの父親。きなくさい人間で、トム・リドルの日記をジニーの手元にしのばせたのもこの人物。
ドビーという屋敷しもべ妖精を使っているが、最後にはハリーに嵌められてドビーを失う。
「君もそのうち親と同じに不幸な目に遭うぞ。ハリー・ポッター」
『ハリーポッターと賢者の石』
『ハリーポッターと秘密の部屋』映画と原作の違い42箇所
映画は小説よりも話が短くなっているので、登場人物の行動やセリフに違和感がある場面がいくつかあります。
ここでは、そんな『ハリーポッターと秘密の部屋』の映画と原作の違いを42個紹介していきます。
1.ケーキが落ちる場所が違う
冒頭のシーン。映画では、ドビーがメイソン夫人の頭の上にケーキを落とします。
原作では、ペチュニアが丹精込めて作ったケーキを、ドビーが魔法で床に落とすだけでした。
2.魔法省からの手紙が来ない
原作では、ドビーが使った魔法をハリーが使ったことになり、「次にマグルの世界で魔法を使うと退学だ」という通知が来ます。
ダーズリーおじさんはそれを見て、魔法を使えないのなら閉じ込めてやると、ハリーを監禁します。
映画ではドビーが魔法を使ったあと、魔法省から手紙が来ません。
3.ロンたちが迎えに来た理由が違う
ロンの父親は魔法省で働いているので、ハリーが無断で魔法を使ったことを知ります。
それがロンに伝わり、何かがおかしいと思ったロンたちは、ハリーを迎えに来るのです。
映画ではその経緯が全くなく、なぜか車で迎えに来ます。
4.ハリーの荷物置き場が違う
原作では、ハリーが家で勝手に魔法を使わないように、ホグワーツの荷物は物置にカギを付けてまとめられてありました。
そのため、ロンたちが迎えに来たとき、荷物を取るのにまごついて、最後はフレッドがヘアピンでカギを開けます。
映画ではハリーの部屋に全ての荷物があります。
5.ダーズリーおじさんの行動が違う
ハリーが空飛ぶ車に乗る場面。
映画では、ダーズリーおじさんが窓から落ちてしまいます。
原作では窓から落ちることはなく、窓から出て行くハリーを憎らしげに見つめています。
6.パーシーの登場頻度が違う
映画では、ロンたちの兄であるパーシーの説明がほとんどありません。
原作のパーシーは、今作では割とスポットライトが当てられていて、登場人物としてしっかりと活躍しています。
7.車を盗み出したことへのお仕置きが違う
原作では、父親の空飛ぶ車を勝手に持ち出したロンたちに対してお仕置きがあります。
家の庭にいる「庭子人」の駆除というもので、とても面白い場面ですが、映画ではカットされています。
8.「隠れ穴」での過ごし方が違う
原作のハリーは、ロンたちの家である「隠れ穴」で1ヶ月ほど過ごします。
映画では着いたらすぐにダイアゴン横町に行ったり、すぐに列車に乗る場面になったりと、テンポの良さが重視されています。
9.ボージン&バークスでの場面が違う
ハリーはフルーパウダーを使って、ダイアゴン横町に行くつもりが、言い間違えてノクターン横町に着いてしまいます。
着いた店は「ボージン&バークス」というのですが、原作ではそこでマルフォイ親子を見かけます。
映画では誰とも会わず、ハリーはその店を出るだけとなっています。
10.ダイアゴン横町の場面が違う
原作では、ダイアゴン横町でグリンゴッツに行ったり、ハーマイオニーの両親と会ったりと、色々な展開があります。
映画ではそのあたりが大幅にカットされています。
11.映画では教材が分からない
2年生の教材は、ギルデロイ・ロックハートの本ばかりです。
二年生は次の本を準備すること
基本呪文集(二学年用) ミランダ・ゴズホーク
泣き妖怪バンシーとナウナ¥な休日 ギルデロイ・ロックハート
グールお化けとのクールな散策 ギルデロイ・ロックハート
鬼婆とオツな休暇 ギルデロイ・ロックハート
トロールとのとろい旅 ギルデロイ・ロックハート
バンパイアとバッチリ船旅 ギルデロイ・ロックハート
狼男との大いなる山歩き ギルデロイ・ロックハート
雪男とゆっくり一年 ギルデロイ・ロックハート
『ハリーポッターと秘密の部屋』
無駄に思える本もたくさんあるのですが、映画ではそのあたりのことが描かれていません。
12.ルシウスとアーサーの場面が違う
フローリシュ・アンド・ブロッツ書店で、マルフォイの父親(ルシウス)とロンの父親(アーサー)が出会う場面。
映画では口頭でやりあうだけですが、原作では殴り合いのケンカをして、ハグリッドに止められています。
13.駅まで行く場面が違う
ホグワーツ行きの列車が出る日、ロンたちの家である「隠れ穴」から駅まで行くシーンが原作にはあります。
そこで、ロンの父親であるアーサーが、空飛ぶ車の説明をしながら、どうやったら透明になるかなどを話しています。
14.空飛ぶ車の運転模様が違う
空飛ぶ車でホグワーツに行ったロンとハリー。
映画ではホグワーツまで楽に着いていますが、原作ではとても疲れています。
なんたって、朝から晩までぶっ続けで運転して、雲の上の太陽に照らされながら行ったので、体力も尽き果てています。
15.ダンブルドアとマクゴナガルの様子が違う
空飛ぶ車でホグワーツに着いたハリーとロンは、先生たちにひどく怒られます。
車がマグルたちに見られたからです。原作では、ダンブルドアもハリーに落胆の表情を見せるほど。
しかし、映画ではあまり責められることはなく、ダンブルドアやマクゴナガルもかなり優しくなっています。
16.ロックハートの登場頻度が違う
原作では、ことあるごとにロックハートが登場して、いらないことをしていきます。
映画でもそうとう嫌な人物ですが、原作ではより嫌な人物として存在感を放っています。
17.3号室の説明が違う
最初の授業は、薬草学のマンドレイクの植え替え。
ハリーたちが入った「3号室」というのは、危険な植物がたくさんあるので、1年生の時は入ってはいけない教室でした。
映画ではその説明がなく、3号室の特別感がなくなっています。
18.マンドレイクの斑が違う
原作では、マンドレイクの授業でグループになります。
ハリーたちは、のちに石にされる人物である、ジャスティンというハッフルパフの生徒と一緒になります。
そこで、彼がマグルだということが分かるのですね(バジリスクはマグルやスクイブしか襲わない)。
19.コリンとの出会いが違う
映画では、新入生のコリンとの出会いがあっさりしています。
原作では、かなり熱狂的なハリーのファンとして登場し、自分の育ちなどについて語っています。
20.ロックハートの最初の授業が違う
原作のロックハートの最初の授業では、30分間テストをします。
- ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何?
- ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何?
- 現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、あなたが何が一番偉大だと思うか?
このようなテストが全54問ありました。
映画ではここが丸々カットされていて、ピクシーの場面からになっています。
21.「穢れた血」をハーマイオニーが知っている
マルフォイがハーマイオニーに向かって、「穢れた血」と言うシーンがあります。
この「穢れた血」という言葉を、原作のハーマイオニーは知りませんが、映画ではその意味も知っていることになっています。
22.絶命日パーティーがない
原作では、首無しニックの命日を祝うパーティーが開かれています。
各地からゴーストが集まり、ハリーたちも参加しますが、映画では丸々カットされている部分です。
23.フィルチのスクイブ事件がない
フィルチはスクイブ(魔法使いの元に生まれて魔力を持たない者)なのですが、映画ではそのくだりがありません。
フィルチの猫のミセス・ノリスが石にされた理由は、彼がスクイブだから。
映画ではその説明がないので、石にされた理由が分かりにくくなっています。
24.「秘密の部屋」を教えてくれる先生が違う
映画で「秘密の部屋」について教えてくれるのはマクゴナガル先生です。
しかし原作では、「秘密の部屋」について教えてくれるのは、歴史学を教えるゴーストのビンズ先生です。
彼は『賢者の石』から登場していますが、前作で出てこなかったため、今作でもその役がマクゴナガルに取って代わられています。
25.『最も危険な薬』の本の入手方法が違う
『最も危険な薬』は、ポリジュース薬の作り方が書いてある本です。
かなり危険なので、原作では「禁書」の書架に置いてあり、一般生徒は閲覧禁止です。
原作では閲覧の許可をもらうために、ロックハートを出し抜くシーンがありました。
しかし映画ではその設定がなく、普通に図書館で読むことができます。
26.クィディッチの試合が違う
映画では、クィディッチの試合でマルフォイとハリーが競り合います。
原作ではマルフォイは何も出来ない設定だったので、クィディッチの試合に関しては、映画の方が迫力があります。
27.決闘クラブの場面が違う
映画では、決闘クラブでハリーとマルフォイが決闘をしますが、原作では色々な人がペアになって決闘します。
また、ヘビが襲おうとしたのはハッフルパフのジャスティンですが、映画で彼の名前は出てきません。
28.リクタスセンプラの効果が違う
リクタスセンプラは「笑い続けよ」という呪文です。
原作では魔法を使ったマルフォイが笑っていますが、映画ではなぜか吹っ飛んでいます。
29.校長室に入ってきたハグリッドの場面が違う
石化していた首無しニックをハリーが見つけたあと、マクゴナガルはハリーをダンブルドアの部屋に連れて行きます。
原作では、その前にハグリッドと会っているので、ハグリッドが「ハリーは違う」とアリバイを主張してくれます。
しかし、映画ではその前にハグリッドと会っていません。
そのため、いきなりハグリッドがダンブルドアの部屋にやって来た理由が分からず、少し違和感のある場面になっています。
30.クリスマスの場面が違う
原作ではハロウィーンやクリスマスを祝う場面が多くあります。
しかし映画では少なく、クリスマスプレゼントの場面もカットされています。
31.ポリジュース薬を飲む量が違う
原作では、ポリジュース薬を作るのが大変だったので、全て飲み干しています。
映画では割と残していて、飲んだあとのコップも割っています。
32.ハーマイオニーの猫化の期間が違う
ハーマイオニーはポリジュース薬に猫の毛を入れてしまったため、猫に変身してしまいました。
映画では数日で治ると言っていますが、原作では元通りになるのに数週間かかっています。
33.ロンがトム・リドルを知らない
原作のロンは、空飛ぶ車で学校に来たときの罰則で、トム・リドルの盾を50回も磨いています。
そのため、トムが50年前に特別功労賞をもらっていることなどを知っていますが、映画では知らないことになっています。
34.バレンタインが無い
映画ではバレンタインのシーンがありません。
原作では、そこでロックハートがうざったかったり、ハリーが日記を手にしたりするのですが、全てカットされています。
35.バジリスクに襲われる人数が違う
映画では、バジリスクに襲われた人数は5人です。
しかし原作では6人で、残るひとりはレイブンクローの監督生ペネロピー・クリアウォーター。
実は彼女はパーシーの彼女で、そのことでパーシーはかなり塞ぎ込んでいました。
36.禁じられた森の描写が違う
映画での「禁じられた森」はかなり明るいですが、原作ではかなり暗いです。
また、原作では手提げランタンではなく、ルーモスという魔法で明かりをつけており、ほとんど周りが見えない状態でした。
37.アラゴグの場面が違う
映画では、アラゴグのもとまで歩いて行きますが、原作では中型のクモに捕まって連れて行かれます。
またmアラゴグの妻であるモサグなどもいますが、映画では登場していません。
38.車を運転する場面が違う
禁じられた森から脱出するとき、映画ではロンが車を運転します。
原作では勝手に車が動いてくれるので、空を飛ぶこともありませんでした。
39.トムとの場面が違う
「秘密の部屋」でトムとハリーが対面する場面。
映画ではかなりポンポンと会話が進みますが、原作ではもっと色々なことを話しています。
そのため、ジニーがどうやって操られたかや、トムの生まれなどがよく分かるようになっています。
40.バジリスクの行動が違う
目を潰されたバジリスク。映画では音で居場所を探しますが、原作では「におい」でハリーを探します。
そのため、原作では袋小路に追いつめられるシーンなどがなく、映画の方が迫力があります。
41.ジニー救出後が違う
ジニーを救出したあと、原作ではウィーズリーの両親が学校に来ています。
さらに、各先生も集まっていて、ハリーとロンはそこでこれまでの全てを話します。
しかし、映画ではダンブルドアとの話しだけで、かなり簡略化されています。
42.ラストシーンが違う
映画のラストシーンで宴が開かれていますが、あれはホグワーツに平和が戻ったことへの宴であり、修了式の宴ではありません。
そのため、ダンブルドアが「今年の試験は中止とする」と言って、みんなが盛り上がります。
原作では、平和の宴は回想で済まされていて、ハグリッドとハリーが抱き合うシーンなどはありません。
また、原作のラストは、キングズ・クロス駅に着く直前の場面で終わっています。
以上、『ハリーポッターと秘密の部屋』の映画と原作の違いを42箇所見てきました。
ほかにもエロールの説明が違ったり、スプラウト先生の授業が休講になったりと、細かい違いはたくさんあります。
ハリーポッターの全てを味わいたい!という方は、ぜひ原作を読んでみて下さい。
映画を観てからでも楽しめます。
『ハリーポッターと秘密の部屋』原作トリビア
ここでは、映画ハリーポッターが大好きだった僕が、原作を読んでみて「そうだったの!?」と思ったトリビアをまとめました。
- ウィーズリー家は「オッタリー・セント・キャッチボール」という村の近くにある
- ロンの好きなクィディッチチームは「チャドリー・キャノンズ」
- ロンの好きな漫画は『マッドなマグル、マーチン・ミグズの冒険』
- アーサーの空飛ぶ車は「フォード・アングリア」という車種
- 二年次のグリフィンドールの合い言葉は「ミミダレミツスイ」
- フィルチがスクイブを克服しようとすがったのは「クイックスペル」
- ハッフルパフの塔に住むゴーストは「太った修道士」
- 首無しニックの没日は1492年10月31日
- ハーマイオニーが変身しようとしたのは、決闘クラブで取っ組み合ったミリセント・ブルストロード
- トム・リドルの頃のホグワーツ校長はアーマンド・ディペット
- トム・リドルの日記をジニーのカゴに入れたのはルシウス・マルフォイ
- パーシーのガールフレンドはレイブンクローの監督生、ペネロピー・クリアウォーター
ここで挙げた以外にも面白い部分はたくさんあるので、ハリーポッターが好きな方は、ぜひ原作で確認してみて下さい。
原作だから分かる細かいポイント
ホグワーツ二年次で必要なもの
ホグワーツの一年次では色々なものが必要でした。
しかし、二年生で必要なのは、追加の本だけのようです。
- 基本呪文集(二学年用) ミランダ・ゴズホーク
- 泣き妖怪バンシーとナウナ¥な休日 ギルデロイ・ロックハート
- グールお化けとのクールな散策 ギルデロイ・ロックハート
- 鬼婆とオツな休暇 ギルデロイ・ロックハート
- トロールとのとろい旅 ギルデロイ・ロックハート
- バンパイアとバッチリ船旅 ギルデロイ・ロックハート
- 狼男との大いなる山歩き ギルデロイ・ロックハート
- 雪男とゆっくり一年 ギルデロイ・ロックハート
ギルデロイ・ロックハートの本ばかりで笑いますね。
あまり授業にいらなさそうなものも多いです。
ロックハートの試験
ロックハートは最初の授業で、いきなり30分間の試験をします。
- ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何?
- ギルデロイ・ロックハートの密かな大望は何?
- 現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、あなたが何が一番偉大だと思うか?
- ギルデロイ・ロックハートの誕生日はいつで、理想的な贈り物は何?
など、全54問
授業とほとんど関係なさそうですね。
しかし、突然のこんなよく分からない試験にも、ハーマイオニーは満点をたたき出しています。さすがです。
ポリジュース薬に必要なもの
ポリジュース薬に必要なものは、普通の生徒では入手しづらい物になっています。
- クサカゲロウ
- ヒル
- 満月草
- ニワヤナギ
- 二角獣の角の粉末
- 毒ツルヘビの皮の千切り
- 変身したい相手の一部
など
この中の一部は、スネイプの薬品庫から盗み出しています。
寮の合い言葉
ハリーとロンは、空飛ぶ車でホグワーツに着いたため、歓迎会には間に合いませんでした。
なので、毎年変わるグリフィンドールの新しい合い言葉を知らず、寮の扉の前で入れなくなるといったシーンもあります。
そんなグリフィンドールの合い言葉は、「ミミダレミツスイ」でした。
ちなみに、この年のスリザリンの合い言葉は「純血」です。
ウィーズリー家の財産
必要な教材を買いにダイアゴン横町へ行く場面。
ハリーとウィーズリー一家はグリンゴッツでお金を下ろします。
ウィーズリー家の金庫でハリーが見たのは、金貨1枚と銀貨がひとつかみだけ。
山のように金貨を持つハリーは後ろめたくなります。ちなみに、ハリーがオリバンダーの店で買った杖は、1本で金貨7枚です。
魔法速習通信講座
原作には、魔法の通信講座の資料を、フィルチが持っている場面があります。
現代魔法の世界についていけないと、感じていませんか?
簡単な呪文もかけられないことで、言い訳に苦労していませんか?
杖の使い方がなっていないと、冷やかされたことはありませんか?
お任せ下さい!
クイックスペルはまったく新しい、誰にでもできる、すぐに効果が上がる、楽な学習コースです。何百人という魔法使いや魔女がクイックスペル学習法に感謝しています!
トップシャムのマダム・Z・ネットルズのお手紙
「私は呪文がまったく覚えられず、私の魔法薬は家中の笑いものでした。でも、クイックスペル・コースを終えたあとは、パーティの花形はこの私!友人が発光液の作り方を教えてくれと拝むようにして頼むのです」『ハリーポッターと秘密の部屋』
本当にありそうな文章で面白いですよね。
フィルチはスクイブ(魔法使いの元に生まれながら魔力を持たない者)なので、魔法を使えるようになりたいようです。
けれども、この資料をハリーに見られて、怒りと羞恥が入り交じったような感情を出します。
フィルチがスクイブだったため、フィルチの猫のミセス・ノリスが石にされたということは、映画だけでは分かりにくいポイントかもしれません。
『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作を読んでみよう!
『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作は、
- トム・リドルのこと
- ジニーが「リドルの日記」とどう過ごしていたか
などがよく分かります。
映画ではカットされている部分もいくつかあるので、ハリーポッターの世界を全部味わいたいという方はぜひ読んでみて下さい。
KindleUnlimitedでハリーポッターが読める!
『ハリーポッターシリーズ』は、「KindleUnlimited」読み放題サービスの対象作品です。
全11巻もあるので買うと高いですし、分厚いので重いです。
Kindleならスマホで読めるので、僕は全て「KindleUnlimited」で読みました。
ちなみに、ハリーポッターのその後を描いた『ハリーポッターと呪いの子』も読み放題で読めます。
ハリーポッターを読んでみようと思う方にはぜひおすすめです▽
以上、『ハリーポッターと賢者の石』あらすじ&登場人物、原作との違いまででした。