こんにちは、読書ブロガーの小助です。
僕は精読を5年くらい続けています。
その中で分かった効果や、僕が実際にしている精読法を紹介していきます。
そもそも精読とは何か?
精読とは、簡単に言えば本を繰り返し読むことです。
精読というと、「集中して些細な点も見逃さないで読む!」みたいなイメージがありますが、そんなに気負う必要はありません。
読み飛ばさず、普通に読むだけでいいです。
そもそもですが、一度の読書で全てを見逃さないのなら、精読の必要はありません。
繰り返し読むことで、その度に新しい発見を重ねていくところに、精読の醍醐味があります。
「読む」だけではない
精読は読むだけではありません。
その本について意見を交換したり、あるいは一人でその本について考えたりすることも、精読の一部です。
つまり「繰り返し読む」とは、本の内容を繰り返し思い出したりすることも含まれるということですね。
このように「精読」することで、本の中身を自分に取り込んでいくことが最終的な目的です。
そうは言っても、本について意見を交換するなんてあまりないですよね。
僕もほとんどありません。
なので、次には僕が実際にしている「一人でもできる精読法」を紹介していきます。
実際の精読法
僕がしている精読法は以下の通りです。
- 繰り返し読む
- SNSでアウトプット(身近な人に話すのも可)
- 書き込み&付箋を貼る
ちなみにですが、最初から精読をすると決めて本を読むわけではありません。
一度読んで面白かった本だけ精読に移ります。
全ての本を精読していたら時間が足りませんし、何より面白くなかった本を何度も読むなんて地獄ですよね。
それでは上に挙げた3つについて、簡単に説明していきますね。
1.繰り返し読む
要するに再読です。
ただし、すぐに2回、3回と続けて読むわけではありません。疲れるので。
ここは人によって違うと思いますが、僕は1週間くらい間をあけますね。
2回目の時点で、すでに内容が身についてくる感覚があると思います。さらに3回目を繰り返して、ひとまずはおしまい。
4回目以降になると1年後とか、気が向いた時の再読になります。
2.SNSでアウトプットする(身近な人に話すのも可)
SNSでのアウトプットも効果的です。
読んだ本のタイトルと、本を読んで知ったこと・面白かったポイントを箇条書きで書くだけです。
誰かの反応は必要ありません。人に見られているという感覚が大事です。
おすすめはTwitterですが、読書メーターなどのサイトを使うのもありですね。
身近な人に話すのも可
僕の場合は家族ですね。
会話をしていて、読んだ本と関連した話題が上がれば話します。
もしそんな話題にならなくても、天気の話をする感じで、
昨日読んだ本にこんなことが書いてあって、こんなことを思った。
みたいなことも言いますね。
誰かに伝えることで新たな発見もあるので、アウトプットはおすすめです。
関連記事:読書のアウトプットはツイッターで十分!理由と運営のコツを紹介!
3.書き込み&付箋を貼る
本に直接書き込むのも精読として有効です。
僕は黒ボールペンを近くに置いているだけ。
気になったところに線を引き、長ければ括弧をして、思ったことがあれば余白に書き込みます。
付箋は使わず、ページの端を折っていますね。楽だし速いので。
自分のスタイルを見つけよう
中には3色のボールペンを使ったり、付箋やブックダーツを使う人もいます。
このあたりは好みだと思うので、自分に合ったスタイルを見つけると良いと思います。
本への書き込みが抵抗ある人は、初めは消せるペンで書いてみるとよいでしょう。
僕も最初は抵抗があって、シャーペンの薄い字で書いた記憶があります。
以上3つをまとめると、再読しながら適宜書き込みをして、誰かにアウトプットもする。
これが僕の精読法ですね。一人でできるし、わりと手軽な部類の精読だと思います。
精読の効果
この精読を続けて実際に感じた効果は、
- 本の内容が身につく
- 読解力・論理力・読書体力がつく
この2つです。
・本の内容が身につく
当たり前ですが、何度も読むので本の内容が身につきます。
そもそも僕は本を読んでも内容をすぐに忘れていて、それがわりと悩みでした。
今でもけっこう忘れますが、精読した本は数年前に読んだものでも覚えていたりします。
・読書力がつく
精読の効果は、単に本の内容を覚えられるだけではありません。
- 読解力
- 論理力
- 読書体力
こうした力もまとめて付きます。
読解力
まず、何度も読むことで分からなかったことを理解するので、読解力がつきます。
つまり、次に同じレベルの本を読んだときに、理解できる範囲が広くなるんですね。
論理力
2回、3回と読むと内容が分かっているので、自然と文章の構成に目が行くようになります。
たくさんの構成に触れることで、論理展開をつかむ力が付いてきます。
これも精読の効果です。
読書体力
何度も繰り返し読むことで、読むという行為自体が鍛えられ、体力がついてきます。
マラソンの練習でも、知っている道を繰り返し走ることでペース配分ができて、より長い距離を走れるようになります。
読書で言うと読書体力ですね。読書を続ける上では結構大事な力です。
僕はこのような読解力や論理力、読書体力をまとめて、「読書力」と呼んでいます。
精読は本の内容を覚えられるだけでなく、こうした読書力をつけられます。
読書を続けていると、この読書力が鍛えられたことに、精読の恩恵を感じることが多いですね。
▼読書体力について、詳しくはこちらの記事でまとめています。
ジャンルを決めて精読しよう
ここまで精読の話をしてきましたが、僕は全てのジャンルの本で精読をするわけではありません。
基本的には以下のように分けています。
- 実用書:速読&多読
- 文学や専門書:精読
要するに、実用書は速くたくさん読んで、文学などはじっくり何度も読むってことですね。
精読を使い分ける理由
実用書は情報の塊なので、じっくり読むのではなく、一番大事な要点だけを抜き出しながら読みます。
たとえば、『家をキレイに保つ9個の魔法(仮)』という本であれば、個人的には精読する必要を感じません。
おそらく9個のコツが書かれているのでしょうから、そこだけささっと読んでしまいます。
一方で、一文一文の連なりがそのまま味わいになる文学や、精読しないと分からない専門書などはじっくりと読みます。
精読をすることで、かえって結果的にその本を速く理解できるからですね。
このように、やみくもに精読するのではなく、精読をするジャンルを決めておくのも大切なことだと思います。
精読の効果はすぐには現れないので、モチベーションは保ちにくいかもしれません。
ですが、僕は精読をして確かな効果を感じているので、読書を続けていきたいという人には強くおすすめします。
ここで紹介した精読法も参考にして、精読に取り組んでみて下さい。
以上、精読の効果についての話しでした。