おしゃべり好きなアフリカの人々
アフリカ大陸の人々は、おしゃべり好きな人が多いことで有名です。その中でも「ことわざ」をどれだけ知っているかということは、話し手の格に関わってくるそう。ことわざを使いこなせて一人前、という風潮もあるようです。
ここではそんなアフリカ文化に根付いていることわざを29個まとめました。アフリカの考え方や価値観をぜひ感じてみて下さい。
アフリカのことわざ27選
・バッファローに追われて木のてっぺんに登るはめになったら、景色を楽しみなさい
いつなんどきでも、余裕を持つことが大事という意味。
・ついていないときは、熟したバナナでさえ、あなたの歯をひっこ抜いてしまう(西アフリカ)
不幸は重なるものだという意味。「泣きっ面に蜂」と同義。
・地べたの上の果物はみんなのものだが、木の上の果物は登ることができる人のもの(ジンバブエ)
挑戦する者しか掴めないものがあるという意味。
・あなたの怒りがどれほど熱くても、ヤムイモは調理できない(ナイジェリア)
怒りは何も生み出さないという意味。
・もし木登りをするならば、あなたは同じ木から下りなければならない(シエラレオネ)
最後まで気を抜いてはならないという意味。
・無益な日々とは笑のない日々(スーダン)
笑いのない人生は無益だという意味。
・ラクダは重い荷物には耐えられるが、縛り方の悪いロープには耐えられない(ソマリア)
辛い仕事には耐えられるが、仕事のさせ方が下手な上司には耐えられないという意味。
・ライオンの住処に子羊を見たら、子羊のほうを恐れよ(マリ)
人は見かけによらないから、用心しなければならないという意味。
・ひとつの大きな山を超えてわかることは、行く手にもっと多くの超えるべき山があるということ(南アフリカ,ネルソン・マンデラ)
どこまでいっても、常に課題はあるという意味。
・やかましくさえずる鳥はまったく巣作りをしません(カメルーン、西アフリカ)
口先ばかりで、手を動かさないことを表すことわざ。
・人の足を借りると、人の導くままに歩くことになる(セネガル)
コネクションに頼ると、ひとの言いなりになる人生になり、自分の人生を歩みにくいという意味。
・ヤギをいくら洗ったとしても、ヤギのにおいはそのまま(エチオピア)
変えようと思っても本質はそのままという意味。
・一生を羊でいるよりも、一日をライオンとして生きたほうがいい(ガーナ)
一生を弱く群れて生きるよりも、一日でも勇敢にたくましく生きた方が良いという意味。
・太陽はひざまずいている者より立っている者を先に照らす(ナイジェリア・アチェべ)
くよくよしている者より、前を向く者のほうに幸運は訪れるという意味。
・穏やかな海は熟練した船乗りを育てない
才能があっても、磨かなければ意味がないということ。
・道に迷うことは道を知ることである(タンザニア)
すでに誰かの見つけた道を歩むのではなく、自分の道は自分で切り開いていくのだという意味。
・ゆっくりゆっくりバナナは熟れる(アフリカ南部)
成熟した人間になるには時間がかかるという意味。
・ネズミがネコを笑っているとき、それは近くに穴があるとき(西アフリカ)
弱い立場の者が余裕を見せているときは、何かしら理由があるという意味。
・ベビの長さはその死後に測ることができる(シエラレオネ)
その人の価値は死後に分かるという意味。
・人を憎む者は自分が憎いのだ(南アフリカ)
悪口や憎まれ口を叩く人は、自分自身をそう思っているという意味。
・嫉妬は熟れてないヤシの実と同じ(タンザニア)
嫉妬という感情にはなんの役にも立たないという意味。
・口論はやがて終わるけれど、言い放たれた言葉は消えない
言い争いは時間が経つと収まるけれど、そこで使われた言葉はずっと相手に刺さってしまうという意味。
・斧は忘れる、木は忘れない(ジンバブエ)
加害者は忘れるが、被害者はずっと忘れないという意味。
・早く行きたいならひとりで歩いてください。遠くまで行きたいならほかの者と共に歩いてください
大きいゴールを目指すには、みなで手を取り合った方が良いという意味。
・もし自分は変化をもたらすには小さすぎる人間だと思ったら、締め切った部屋で一匹の蚊と寝てみなさい
1匹の蚊でも存在感があるのだから、ひとりの人間が小さい存在なわけがないという意味。
・嘘が一年逃げ回っても真実は一日で追いつく
嘘をつき続けるのは難しく、反対に真実が明るみに出ることは容易いのだから、嘘はつかない方が良いという意味。
ここで紹介したことわざはこの本の一部です。たくさんのアフリカのことわざがジャンル別にまとめられていて、日常で使うことができるものも多いです。興味のある方はぜひ探してみて下さい。
以上、アフリカのことわざ27選でした。