5首覚える→実戦→5首覚える→実戦
これを繰り返して覚えていく方法のための語呂合わせ。
赤太文字で書いている大山札は、最初は覚えなくても良いです。
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百人一首の語呂合わせ
歌番号 | 歌 | 語呂 |
1 | 秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ あきのたの かりおのいおの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ |
あきのわが (あきの/わが) |
2 | 春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山 はるすぎて なつきにけらし しろたえの ころもほすちょう あまのかぐやま |
はるすころ (はるす/ころ) |
3 | あしひきの山どりの尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかもねむ あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかもねん |
あしなが (あし/なが) |
4 | 田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたかねに ゆきはふりつつ |
たごふじ (たご/ふじ) |
5 | 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき おくやまに もみじふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき |
おくこえ (おく/こえ) |
6 | かささぎの わたせる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける |
かさしろ (かさ/しろ) |
7 | 天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも |
あまのみかさ (あまの/みかさ) |
8 | 我が庵は 都のたつみしかぞすむ 世を宇治山と 人はいふなり わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ よをうじやまと ひとはゆうなり |
わがいよを (わがい/よを) |
9 | 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに はなのいろは うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに |
はなのわが (はなの/わが) |
10 | これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関 これやこの ゆくもかえるも わかれては しるもしらぬも おうさかのせき |
これしる (これ/しる) |
11 | わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人にはつげよ あまのつり舟 わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね |
わたのはらやひとには(6) (わたのはらや/ひとには) |
12 | 天津風 雲の通ひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ をとめのすがた しばしとどめん |
あまおと (あま/おと) |
13 | つくばねの 峰よりおつる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる つくばねの みねよりおつる みなのがわ こいぞつもりて ふちとなりぬる |
つくこい (つく/こい) |
14 | 陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに |
みちみだ (みち/みだ) |
15 | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪はふりつつ きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ |
きみがためはわがころもでに(6) (きみがためは/わがころもでに) |
16 | 立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとしきかば 今かへり来む たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかば いまかえりこん |
たちまつ (たち/まつ) |
17 | 千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは |
ちはやから (ちはや/から) |
18 | 住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよいじ ひとめよくらん |
すゆめ (す/ゆめ) |
19 | 難波潟 みじかき芦の ふしの間も あはでこの世を 過ぐしてよとや なにわがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや |
なにわがあはで (なにわが/あわで) |
20 | わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あわんとぞおもう |
わびみを (わび/みを) |
21 | 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな いまこんと いいしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな |
いまこあり (いまこ/あり) |
22 | 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ ふくからに あきのくさきの しおるれば むべやまかぜを あらしというらん |
ふむへ (ふく/むべ) |
23 | 月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど |
つきわが (つき/わが) |
24 | このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに |
このもみじ (この/もみじ) |
25 | 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな なにしおわば おうさかやまの さねかずら ひとにしられで くるよしもがな |
なにしひと (なにし/ひと) |
26 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ おぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなん |
おぐらいま (おぐら/いま) |
27 | みかの原 わきて流るる 泉川 いつみきとてか 恋しかるらむ みかのはら わきてながるる いずみがわ いつみきとてか こいしかるらん |
みかのいつ (みかの/いつ) |
28 | 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもえば |
やまざひと (やまざ/ひと) |
29 | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 こころあてに おらばやおらん はつしもの おきまどわせる しらぎくのはな |
こころあておき (こころあ/おき) |
30 | 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり うきものはなし ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし |
ありああか (ありあ/あか) |
31 | 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪 あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき |
あさぼらけあよし(6) (あさぼらけ/よし) |
32 | 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあえぬ もみじなりけり |
やまがなが (やまが/なが) |
33 | 久かたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しずごころなく はなのちるらん |
ひさしず (ひさ/しず) |
34 | 誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松もむかしの 友ならなくに たれをかも しるひとにせん たかさごの まつもむかしの ともならなくに |
たれまつ (たれ/まつ) |
35 | 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににおいける |
ひとははな (ひとは/はな) |
36 | 夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ なつのよは まだよいながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらん |
なつくも (なつ/くも) |
37 | 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける |
しらつら (しら/つら) |
38 | 忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな わすらるる みをばおもわず ちかいてし ひとのいのちの おしくもあるかな |
わすらひと (わすら/ひと) |
39 | 浅茅生の をののしの原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき あさじうの おののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこいしき |
あさじあま (あさじ/あま) |
40 | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで しのぶれど いろにいでにけり わがこいは ものやおもうと ひとのとうまで |
しのもの (しの/もの) |
41 | 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか こいすちょう わがなはまだき たちにけり ひとしれずこそ おもいそめしか |
こいひと (こい/ひと) |
42 | 契りきな かたみに袖をしぼりつつ 末の松山 波こさじとは ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえのまつやま なみこさじとは |
ちぎりきすえ (ちぎりき/すえ) |
43 | 逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり あいみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもわざりけり |
あいむかし (あい/むかし) |
44 | 逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし おおことの たえてしなくば なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし |
おおこひと (おおこ/ひと) |
45 | あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな あわれとも いうべきひとは おもおえで みのいたずらに なりぬべきかな |
あわれみの (あわれ/みの) |
46 | 由良のとを わたる舟人 かぢをたえ 行く方も知らぬ 恋の道かな ゆらのとを わたるふなびと かじをたえ ゆくえもしらぬ こいのみちかな |
ゆらゆく (ゆら/ゆく) |
47 | 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり |
やえひと (やえ/ひと) |
48 | 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな かぜをいたみ いわうつなみの おのれのみ くだけてものを おもうころかな |
かぜをくだけ (かぜを/くだけ) |
49 | 御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ ものをこそ思へ みかきもり えじのたくひの よるはもえ ひるはきえつつ ものをこそおもえ |
みかきひる (みかき/ひる) |
50 | 君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな きみがため おしからざりし いのちさえ ながくもがなと おもいけるかな |
きみがためおながく(6) (きみがためお/ながく) |
51 | かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ さしもしらじな もゆるおもいを |
かくさし (かく/さし) |
52 | 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき あさぼらけかな あけぬれば くるるものとは しりながら なおうらめしき あさぼらけかな |
あけなお (あけ/なお) |
53 | 歎きつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる |
なげきいか (なげき/いか) |
54 | 忘れじの 行末までは 難ければ 今日をかぎりの 命ともがな わすれじの ゆくすえまでは かたければ きょうをかぎりの いのちともがな |
わすれきょう (わすれ/きょう) |
55 | 滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なおきこえけれ |
たきなこそ (たきな/こそ) |
56 | あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの あうこともがな |
あらざいま (あらざ/いま) |
57 | 巡りあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに くもがくれにし よわのつきかな |
めくもか (め/くもか) |
58 | 有馬山 猪名のささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする ありまやま いなのささはら かぜふけば いでそよひとを わすれやはする |
ありまいで (ありま/いで) |
59 | やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな やすらわで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな |
やすかた (やす/かた) |
60 | 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも 見ず天の橋立 おおえやま いくののみちの とおければ まだふみもみず あまのはしだて |
おおえまだ (おおえ/まだ) |
61 | いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に 匂ひぬるかな いにしえの ならのみやこの やえざくら きょうここのえに においぬるかな |
いにきょう (いに/きょう) |
62 | 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ よをこめて とりのそらねは はかるとも よにおうさかの せきはゆるさじ |
よをよに (よを/よに) |
63 | 今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな いまはただ おもいたえなん とばかりを ひとづてならで いうよしもがな |
いまはひと (いまは/ひと) |
64 | 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木 あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ |
あさぼらけうあら(6) (あさぼらけう/あら) |
65 | 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ うらみわび ほさぬそでだに あるものを こいにくちなん なこそおしけれ |
うらこい (うら/こい) |
66 | もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし もろともに あわれとおもえ やまざくら はなよりほかに しるひともなし |
もろはな (もろ/はな) |
67 | 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ はるのよの ゆめばかりなる たまくらに かいなくたたん なこそおしけれ |
はるのかい (はるの/かい) |
68 | 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな こころにも あらでうきよに ながらえば こいしかるべき よわのつきかな |
こころにこい (こころに/こい) |
69 | あらし吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の にしきなりけり あらしふく みむろのやまの もみじばは たつたのかわの にしきなりけり |
あらしたつ (あらし/たつ) |
70 | 寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも おなじ秋の夕暮 さびしさに やどをたちいでて ながむれば いずこもおなじ あきのゆうぐれ |
さいつこ (さ/いつこ) |
71 | 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く ゆうされば かどたのいなば おとずれて あしのまろやに あきかぜぞふく |
ゆうあし (ゆう/あし) |
72 | 音にきく 高師の浜の あだ波は かけじや袖の 濡れもこそすれ おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ |
おとかけ (おと/かけ) |
73 | 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 たたずもあらなむ たかさごの おのえのさくら さきにけり とやまのかすみ たたずもあらなん |
たかとやま (たか/とやま) |
74 | うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを うかりける ひとをはつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを |
うかはげ (うか/はげ) |
75 | 契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋も去ぬめり ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あわれことしの あきもいぬめり |
ちぎりおあわ (ちぎりお/あわ) |
76 | わたの原 漕ぎ出でて見れば 久かたの 雲ゐにまがふ 沖つ白波 わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもいにまごう おきつしらなみ |
わたのはらこくも(6) (わたのはらこ/くも) |
77 | 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ せをはやみ いわにせかるる たきがわの われてもすえに あわんとぞおもう |
せわれ (せ/われ) |
78 | 淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守 あわぢしま かようちどりの なくこえに いくよねざめぬ すまのせきもり |
あわじいく (あわじ/いく) |
79 | 秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ あきかぜに たなびくくもの たえまより もれいづるつきの かげのさやけさ |
あきかぜもれ (あきかぜ/もれ) |
80 | ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ ながからん こころもしらず くろかみの みだれてけさは ものをこそおもえ |
ながかみだ (ながか/みだ) |
81 | ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞのこれる ほととぎす なきつるかたを ながむれば ただありあけの つきぞのこれる |
ほただ (ほ/ただ) |
82 | 思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり おもいわび さてもいのちは あるものを うきにたえぬは なみだなりけり |
おもうき (おも/うき) |
83 | 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる よのなかよ みちこそなけれ おもいいる やまのおくにも しかぞなくなる |
よのなかよやま(5) (よのなかよ/やま) |
84 | ながらへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき ながらえば またこのごろや しのばれん うしとみしよぞ いまはこいしき |
ながらうし (ながら/うし) |
85 | 夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり よもすがら ものおもうころは あけやらで ねやのひまさえ つれなかりけり |
よもねや (よも/ねや) |
86 | なげけとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな なげけとて つきやはものを おもわする かこちがおなる わがなみだかな |
なげけかこ (なげけ/かこ) |
87 | むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に 霧立のぼる 秋の夕暮 むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに きりたちのぼる あきのゆうぐれ |
むき (む/き) |
88 | 難波江の 芦のかりねの 一夜ゆゑ 身をつくしてや 恋ひわたるべき なにわえの あしのかりねの ひとよゆえ みをつくしてや こいわたるべき |
なにわえみを (なにわえ/みを) |
89 | 玉の緒よ 絶なば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする たまのおよ たえなばたえね ながらえば しのぶることの よわりもぞする |
たましのぶ (たま/しのぶ) |
90 | 見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変らず みせばやな おじまのあまの そでだにも ぬれにぞぬれし いろはかわらず |
みせぬれ (みせ/ぬれ) |
91 | きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねん |
きりころも (きり/ころも) |
92 | わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし わがそでは しおひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし |
わがそひと (わがそ/ひと) |
93 | 世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのおぶねの つなでかなしも |
よのなかはあま(5) (よのなかは/あま) |
94 | みよし野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり みよしのの やまのあきかぜ さよふけて ふるさとさむく ころもうつなり |
みよふる (みよ/ふる) |
95 | おほけなく うき世の 民に おほふかな わが立つ杣に 墨染の袖 おおけなく うきよのたみに おおうかな わがたつそまに すみぞめのそで |
おおけわが (おおけ/わが) |
96 | 花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり はなさそう あらしのにわの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり |
はなさふり (はなさ/ふり) |
97 | 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに やくやもしおの みもこがれつつ |
こぬやく (こぬ/やく) |
98 | 風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける かぜそよぐ ならのおがわの ゆうぐれは みそぎぞなつの しるしなりける |
かぜそみそ (かぜそ/みそ) |
99 | 人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに もの思ふ身は ひともおし ひともうらめし あじきなく よをおもうゆえに ものおもうみは |
ひともよを (ひとも/よを) |
100 | 百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり ももしきや ふるきのきばの しのぶにも なおあまりある むかしなりけり |
ももなお (もも/なお) |
大山札(6字決まり)は最後に覚えるのがおすすめ!
大山札とは、6字目まで聞かないと分からない札のこと。
たとえば、下の二首は5文字目まで同じなので、6文字目で取る札を判断します。
- あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
- あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ
「あさぼらけ」まで同じなので、次の「あ」か「う」が読まれて初めて、「よしの」を取るか「あらわれ」を取るか分かるわけですね。
このような大きいペアが、百人一首には4組=計8首だけあります。
この4組です。
- あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
- あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに あらわれわたる せぜのあじろぎ
- わたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね
- わたのはら こぎいでてみれば ひさかたの くもいにまごう おきつしらなみ
- きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ
- きみがため おしからざりし いのちさえ ながくもがなと おもいけるかな
- よのなかよ みちこそなけれ おもいいる やまのおくにも しかぞなくなる
- よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ あまのおぶねの つなでかなしも
特殊な札なので、個人的には大山札は語呂合わせで覚えずに、8首だけでまとめて覚えるのがおすすめ。
なので、語呂合わせでは飛ばしてもOKです。
下の句のかぶりは気にするな!どんどんお手つきして楽しもう
上の句が重なっている大山札のように、下の句が重なっている札もあります。
- をぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなん
- あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの あうこともがな
このような歌ですね。
これを覚えるために、一般的な語呂合わせは長いものが多いです。
歌番号 | 和歌 | 語呂 |
26 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ おぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなん |
小倉山いまひとたびのみゆき (おぐらやま/いまひとたびのみゆき) |
56 | あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの あうこともがな |
あらざらん今ひとたびの会う (あらざらん/いまひとたびのあう) |
僕が百人一首を知ったとき、これは覚えにくいと思ったんですね。
なのでここでは、ひとまず下記のように短縮して覚えます。
歌番号 | 和歌 | 語呂 |
26 | 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ おぐらやま みねのもみじば こころあらば いまひとたびの みゆきまたなん |
おぐらいま (おぐら/いま) |
56 | あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな あらざらん このよのほかの おもいでに いまひとたびの あうこともがな |
あらざいま (あらざ/いま) |
1番の歌を「おぐら/いま」と覚えていて、バシッと取ったら2番の歌だった!ってことになるんじゃないの?と思った方、正解です。
いっぱいお手つきになります。でも、全然OKです。
百人一首のお手つきは盛り上がりますし、プロでもお手つきいっぱいしています。
お手つきをしたら、その札を確認して覚える。これが大事です。
以上、百人一首の語呂合わせまとめでした。
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