「オーディブル文学チャンネル」とは?
「オーディブル文学チャンネル」は、
- 伊集院静
- 阿川佐和子
の二人がゲストを迎えて、今をときめく作家たちと文学の話をするチャンネルです。
全12回あり、それぞれ1時間40分ほどのトークを聞くことができます。
トークの構成は、
- ゲストの幼少期~作家生活がはじまるまでの人生について
- 作家と本の出会い
- 作家の文学観
- 作品の一部朗読
- 小説家を目指す人に向けたアドバイス
- オーディブルをどう思うか
といった感じ。
ゲストごとに特色が違うので、作家たちの個性がうかがえるチャンネルになっています。
「オーディブル文学チャンネル」の登場ゲスト
「オーディブル文学チャンネル」のゲストは以下の通りです。
- Vol.1 ビートたけし
- Vol.2 大沢在昌
- Vol.3 北方謙三
- Vol.4 桜木紫乃
- Vol.5 花村萬月
- Vol.6 角田光代
- Vol.7 宮部みゆき
- Vol.8 桐野夏生
- Vol.9 山田詠美
- Vol.10 湊かなえ
- Vol.11 小池真理子
- Vol.12 西加奈子
全て聞いてみましたが、どの回も「へぇ~そうなんだ」と聞きながら思うことばかり。
ここでは、それぞれの回の要点をまとめておきます。
Vol.1 ビートたけし
20代のころ、同じ草野球チームだった伊集院静さんとビートたけしさん。
そんな二人の若かりし思い出から、映画と小説の表現の違いまで。
真面目な小説論が始まったと思いきや、最後は少しの照れ隠し。笑いたっぷりの90分間。
Vol.2 大沢在昌
ハードボイルド作家の大沢在昌さんは、生き方までハードボイルド。
「ハードボイルドとは何か」といったことから、作家になるまでのお話しや、心の師である生島治郎さんとのエピソードなど。
明快なトークが心地よく、大沢在昌という作家が好きになった回でした。
Vol.3 北方謙三
歴史×ハードボイルド作家の北方謙三さん。
学生運動から作家になったきっかけまで、ユーモラスに語ってくれます。
父親とのエピソードは胸が熱くなるほどで、北方さんのダンディズムを感じる回です。
Vol.4 桜木紫乃
『ホテルローヤル』でブレイクした桜木紫乃さん。
釧路での生い立ちや、当時の家庭環境などを包み隠さず話されていました。
桜木さんが緊張されていたこともあり、伊集院さんのトークも多い回でした。
Vol.5 花村萬月
伊集院さんには「萬ちゃん」と呼ばれるほど、親しい間柄の花村萬月さん。
変わった経歴を持つ彼の半生は、聞いていて驚かされることばかり。
飄々とした彼の雰囲気は少し太宰を思わせるところもあります。
Vol.6 角田光代
7歳から小説家になると決めていたという角田光代さん。
小説のことだけを考えて生きてきた彼女の半生が語られます。
収録時には『源氏物語』の全訳中でしたが、現在はこの大仕事を終えられており、今後の小説が楽しみです。
Vol.7 宮部みゆき
あらゆるジャンルでベストセラーを生み出してきた宮部みゆきさん。
彼女のデビュー前の生活から、これから小説を書こうとする若者へのメッセージまで。
あまりトーク番組には出ない彼女の、貴重なお話しが聞ける90分間です。
Vol.8 桐野夏生
数々の選考委員を務めている桐野夏生さん。
自作品の解説から、選考委員としての裏話まで。
伊集院さんと息もぴったりの楽しい回になっています。
Vol.9 山田詠美
数々の賞を受賞し、現代日本文学のトップを走る山田詠美さん。
漫画家を目指していた時代から職歴まで。
純文学と大衆文学を書き分ける山田さんの真剣トークです。
Vol.10 湊かなえ
作家生活10年で23作も小説を書いた湊かなえさん。
因島で生まれ、現在は淡路島で暮らしているという「島」の話から、トンガ王国でボランティアをしていた話まで。
物語のように自身の経歴を話されているのが印象的でした。
Vol.11 小池真理子
直木賞作家の小池真理子さん。
夫の藤田宜永さんとダブルで、直木賞にノミネートしたという経歴をお持ちです。
当時の売れない作家時代のお話しや、現在の死生観についてまで、赤裸々に語ってくれます。
Vol.12 西加奈子
イランで生まれエジプトで育ち、10歳で日本にやってきた西加奈子さん。
エネルギッシュなトークで、伊集院さんも阿川さんもたくさん笑いが起こる回でした。
個人的には一番面白かった回なので、ファンの人もそうでない人も、ぜひ聞いてみて欲しいです。
「オーディブル文学チャンネル」を聞こう!
「オーディブル文学チャンネル」は、会員なら全ての人が追加料金なしで聞けるポッドキャストです。
この他にも、
- 経済
- ビジネス
- マインドセット
- お笑い
など、約50にのぼるチャンネルも聴き放題です。
無料体験で登録すると、オーディオブックも一冊無料なので、気になっていた作品も聴くことができます。
文学好きなら、「オーディオブック文学チャンネル」は絶対に楽しめると思うので、ぜひ聴いてみて下さい。
以上、「オーディブル文学チャンネル」のレビューと、要点&オススメ回の紹介でした。