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読書のメリットは本当か?よく言われる13のメリットを徹底検証!

2020年7月9日

小助
読書していいことってあるの?

読書をすると、いいことが沢山あるとよく言われますよね。

でも、よく言われる読書のメリットって本当なのでしょうか?

この記事では、年間300冊ほど本を読む僕が、ちまたに溢れる読書のメリットを実際に検証していきます。

読書のメリット

読書のメリットとして、よく言われるのは以下のようなものです。

読書のメリット

  1. 集中力・発想力・想像力が上がる
  2. ライティングスキルが磨かれる
  3. 論理的な思考が身につく
  4. 知識が増える
  5. 語彙力が向上する
  6. コミュニケーション能力が上がる
  7. やる気が出る
  8. ストレスが解消される
  9. 認知症・うつ病に効果がある
  10. 視野が広がる
  11. メタ認知能力が高まる
  12. 失敗を防げる

まとめると、これらは三つのメリットに分けられます。

  • 技術的な能力の向上(集中力・論理思考・ライティングなど)
  • 内面的な能力の向上(視野が広がる・失敗を防げるなど)
  • メンタル面への好影響(やる気が出る・ストレス解消など)

要するに、読書をすれば色々な能力が上がって、精神面的にも良いよ~ってことですね。

問題はこれらのメリットが本当なのかということです。

読書という行為に焦点を当てる

この検証は「読書」という行為に焦点を当てています。

たとえばですが、発想力についての本を読めば、発想力が上がるのは当然ですよね。

そうではなくて、本を10冊20冊と読んでいったときに、読書のメリットは本当にはたらくのかということを見ていきます。

「○△×」の三段階評価

また、それぞれの項目は「○△×」の三段階評価をつけています。

結論をいうと、「○」が5つ、「△」が4つ、「×」が2つでした。それでは具体的にみていきましょう。

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1.集中力・想像力・発想力が上がる「△」

まずは、集中力・想像力・発想力が上がるのかという問題。

「集中力」に関しては、あまり実感がありません。おそらく変わっていないと思います。「想像力」と「発想力」は少し付いたでしょうか。

ただ、「力」そのものが付いたというよりは、色々な人の想像や発想に触れることで、想像の方法や発想の着眼点を知れます。応用できるようになったという感じですね。

本を読むだけで集中力・想像力・発想力が上がるということはないように思います。

2.ライティングスキルが磨かれる「○」

ライティングスキルは上がると思います。

色々な人が書いた文章や文章構成に触れるので、自然と身に付く感じです。

文体を意識しよう

本を読んでいると、この人の文章は分かりやすいな、柔らかい言葉遣いだな、かっこいい文体だな、というものに出会います。

自分がどのような文体に惹かれるのか、意識してみるとライティングスキルはより向上するでしょう。

可能ならば真似をしてみるのもおすすめです。

3.論理的な思考が身につく「×」

これはちょっと微妙ですね。読書量が多いからといって、論理的な思考が身につくとは思いません。

論理を「知る」のと「使う」のは別

「論理」ってかなり難しいです。分かっているつもりでも、実は分かっていない人の方が多いでしょう。

読書をすることで色々な形の論理展開に触れることはできますが、それを使いこなすとなるとまた別の問題です。

なので、読書をするだけで論理的な思考が「身につく」とまではいかないというのが、僕の印象です。

4.知識が増える「○」

知識は増えます。本は情報のかたまりで、それを読むんですから当たり前ですね。

読書の本質は、この「知識(情報)を得る」ということです。

ただ、多くの人は「読書という行為自体」に意味があると思っています。読書のメリットを知りたがるのもそのせいです。

しかし、本当に価値があるのは本の中の情報であって、読書行為ではありません。

本は情報だと割り切ることが大事

知識(情報)を得るための読書と割り切ってみると、本を最初から最後まで読む必要がないことが分かります。

すると読書効率がどんどん良くなるので、多読&速読ができるようになります。たくさん本を読みたいという人にはおすすめです。

5.語彙力が向上する「△」

語彙力が向上するかどうかは、意識するかしないかで大きく変わると思います。

読んでいて分からない言葉が出てきたときに、すぐ調べる人であれば語彙力は向上します。反対に、調べない人はたくさん本を読んでも語彙力は変わりません。

ちなみに、僕自身は5年前と比べて語彙が増えたと思いますが、日常会話で使うことはほぼありません。

聞く側として役に立つ

自分がことわざや難しい言葉を使うことはありませんが、聞く側として語彙力が役立つ機会は多いです。

特に年配の方からは、今では使われていない言葉やことわざなどがポンポン出てきます。

そんなとき、語彙力のおかげでコミュニケーションが円滑に進むと嬉しいですね。

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6.コミュニケーション能力が上がる「×」

読書をして語彙力が上がることで、結果的にコミュニケーションが上手くいったということはあると思います。

ただ、それはコミュニケーションの質が変化しただけの話。本当にコミュニケーション能力が高ければ、言葉が分からなくても問題はありません。

そもそも読書でコミュニケーション能力が上がるのであれば、読書好きの人は全員コミュ力抜群ということになります。でも、そんなことはないですよね。

実際僕もコミュニケーション能力が上がったとは感じません。読書とコミュニケーションの問題は怪しいと思います。

7.やる気が出る「△」

たしかに自己啓発系の本を読んだ後って、謎のやる気に満ちあふれます。(あまり長続きはしませんが。)

とはいえ小説などで「やる気が出る」と思ったことはないので、読書という行為のメリットとは言えません。

実用書などの読書に特化したメリットなので、ここは「△」とします。

8.ストレスが解消される「△」

これも「やる気が出る」と同じで、特定ジャンルだけのメリットですね。

おそらく小説などの娯楽本や、目で見て楽しい図鑑を読んで、ストレスを発散させているのだと思います。

ただ、僕は小説をよく読みますが、ストレスが解消されたと感じたことはありませんし、ストレス解消のために小説を読むこともありません。

もちろん人によるでしょう。その人にとってストレス解消になるなら最高ですよね。

9.認知症・うつ病に効果がある「?」

僕は認知症やうつ病になっていないので、こればかりは分からないです。

ただ、多くの研究データで効果のあることが認められているようです。

一般論としては「効果あり」なのかもしれません。

10.視野が広がる「○」

僕はこの「視野が広がる」というのが、読書の最大のメリットだと思います。

知識は見ていた世界を一変させる力があります。

コペルニクスが地動説を唱えるまで、ほとんどの人が世界は地球中心に回っていると考えていましたよね。

同じように、ものごとの新たな視点を良質な本は与えてくれます。一冊一冊と本を読んでいくと、世界はどんどん広がっていきます。

11.メタ認知能力が高まる「○」

メタ認知能力が高まるのは正しいと思います。

多くの人が無意識に身につけているメタ認知能力。読書をして様々な情報に触れると、意識的にメタ認知できるようになっていきます。

「視野が広がる」が主観的な能力であれば、メタ認知は客観的な能力といえます。

メタ認知は必要な能力

たとえば、「ここにリンゴがある」というのは主観的な視点ですが、「ここにリンゴがあるのを見ている自分がいる」というのは客観的な視点ですね。これがメタ認知。

問題や課題を解決したり、自分を客観的にみるために必要な能力です。

12.失敗を防げる「○」

読書が失敗を防げるというのは本当です。

たとえば、野菜の育て方を知らない人が一から栽培を始めると、たくさんの問題にぶつかって、きっと多くの失敗をしますよね。

でも、本にある情報を頼れば失敗することは減り、多大な時間と労力を節約することができます。

これが情報の価値です。

情報を利用しよう

多くの悩み事は、過去の誰かによってすでに悩まれています。なので、本を読むと解決方法が見つかり、長い間悩み苦しむこともありません。

このように、情報を利用すれば失敗を防げるので、これも読書のメリットだといえるでしょう。

メリットを得たければ色々な分野に手を出すべし

検証したメリットの評価をまとめると、次のようになりました。

読書のメリット

  • =ライティングスキルが磨かれる・知識が増える・視野が広がる・メタ認知能力が高まる・失敗を防げる
  • =集中力、想像力、発想力が上がる・語彙力が向上する・やる気が出る・ストレスが解消される
  • ×=論理的な思考が身につく・コミュニケーション能力が上がる

人によって違いはあると思いますが、年間300冊を読む僕の実感としてはこんな感じです。

もちろん、論理トレーニングのような本を読めば論理力は上がりますし、コミュニケーションの実用書を読めばコミュ力は上がります。

つまり、読書の恩恵を最大限に受けたければ、ジャンルや嗜好に囚われず、どんな分野でもどんどん手を出すということが大切です。

実践しやすいのは、図書館の棚をあるくこと。自分では意識していなかった深層心理と出会い、思わぬ収穫があります。

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以上、よく言われる読書のメリットは本当なのかという検証でした!