目が離せなくなる装丁がある
どうも、読書ブロガーの小助です。
本屋さんにいくと、たまに目が離せなくなるカッコいい装丁の本と出会うことがあります。
さながらペットショップで犬や猫に一目惚れしてしまったときと同じように、どうしても欲しいという欲求がむくむくと湧き上がってくるのです。
ここではそんな僕が出会った、装丁がカッコいい本7冊をご紹介します。
装丁がカッコいい本7冊!
1.『澁澤龍彦玉手匣』澁澤龍彦
京都の恵文社という本屋さんで出会った本。表紙のざらざらとした質感がたまりません。
エンボス加工って言うんですかね、とにかく手触りが良い。色は落ち着いているんですが、なぜかかなりの存在感があります。
それからこのサイズデザインも魅力的。正方形に近い形にすることで、「玉手匣(エクラン)」の雰囲気が出ていますよね。
2.『H.P.ラヴクラフト -世界と人生に抗って-』ミシェル・ウエルベック
ミシェル・ウエルベックが好きなので即買い。装丁は真っ黒×銀箔文字ですね。この組み合わせの装丁は個人的に大好きです。
全体のバランスも最高で、左下から右上にかけて広がりのあるデザインを、文字だけで作りあげています。
ゆとりのある余白が英字の角ゴシック体で、クッと引き締められているところも良いですね。
3.『カフカ全集』フランツ・カフカ
この本とは大学の図書館で出会いました。表紙がね、布なんですよ。リネンと綿が混じった感じですね。
全集にはよくあるんですけど、ここまで「布」って感じの布には始めて出会いました。ずっと触っていられます。
気に入りすぎて勢いで買いましたが、これがまあ高かった。でも買って良かったですね。宝物です。
4.『昔日の客』関口良雄
京都の大喜書店で購入した『昔日の客』。若葉色の装丁が目を引きます。
この本も布で、カフカ全集よりは固めのリネン地って感じですかね。
おそらく自筆の名前とタイトルは味が合って良いですよね。裏表紙の版画も趣があって好きです。
5.『世界の全ての朝は』パスカル・キニャール
伽鹿舎という九州の面白い出版社が作っている本で、今回紹介する中では唯一の文庫本。
手触りは和紙みたいですね。正方形のデザイン画がおしゃれです。
伽鹿舎QUINOAZというシリーズで出版されていて、同シリーズは全て似たようなデザインになっています。
6.『大人の絵本』宇野千代
大阪古書会館で出会って一目惚れした本。
ほとんど黒に近いような濃紺の背景に、橙色のシンプルな線で描かれた衣類の透けた女性が逆さまになっています。
宇野千代さんの本は初めてでしたが、内容も面白く、当時18才だった僕に買ってくれてありがとうと言いたい一冊ですね。
7.『死んでしまう系のぼくらに』最果タヒ
家の近くの書店で出会った詩集。パッションカラーの主張がかなり激しかったので購入しました。
「死んでしまう系の僕ぼくらに」というタイトル(=無)と、幾何学模様の表紙デザイン(=有)の対比が良いですよね。
正直に言うと読まず嫌いでしたが、この表紙をきっかけに最果さんの詩が好きになりました。
表紙が良いと思ったら買うべし
表紙が良いと思ったら買った方が良いです。
「この本どこで買ったっけなー」と思い出しながら書いていましたが、案外覚えているもので、その時の情景なんかが浮かんできたりもしました。
Amazonで買った本よりも思い入れが強くなるし、なんというか、健康的な消費です。
おすすめなのは、独特なセレクトをしている本屋さん。面白い本に出会う確率がかなり高いです。
「本屋 おすすめ 地名」で調べると全国どこでも出てくるので、ぜひ一度足を運んでみて下さい。
以上、装丁がカッコいい本7選でした!
※当記事内で撮影した装丁の著作権、その他知的財産権は制作者の元に帰属します。
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