又吉直樹さんの「小説じゃない」おすすめ本を紹介します!
又吉直樹さんは、芥川賞を受賞した小説『火花』をはじめ、俳句・エッセイなど多岐にわたる文筆活動をしています。
ここでは、そんな又吉さんの「小説以外のジャンル」から、魅力溢れる本を5冊紹介していきたいと思います。
- 又吉さんが好きだからほかのおすすめ本を知りたい!
- 又吉さんの小説以外の作品も気になる!
という方はぜひ参考にしてみてください。それではみていきましょう。
『第2図書係補佐』
・おすすめ小説と又吉直樹を同時に知る!
『第2図書補佐係』は、又吉直樹さんが面白いと感じた「全47作」の小説が紹介されている内容です。
紹介される小説と又吉さん自身の関係について書かれており、それぞれの小説を知るにも、又吉さんの人物を知るにも良い一冊です。
巻末にある作家・中村文則さんとの対談も面白く、百読の価値ありです。
『カキフライが無いなら来なかった』
・笑える文学はここにある!又吉直樹の自由律俳句集
『カキフライが無いなら来なかった』はせきしろさんとの共著です。
自由律俳句とそれに緩やかに関係するエッセイ・写真が収められています。
ふたりの独特なユーモアと寂しさが混ざり合い、一個の作品として完成されていると言ってもよい本です。
又吉さんの俳句本はほかにもありますが、個人的に入門はこの本で決まりです。
『新・四字熟語(旧題・鈴虫炒飯)』
・又吉直樹の想像力に触れられる一冊
『新・四字熟語』は、又吉さんの創りだした新しい四字熟語を、書道家・田中象雨さんが芸術的な生命を与えた筆文字とともに楽しむ本です。
ユーモアのある辞書風の文体がおもしろく、ときには使用例を交えた丁寧な解説も魅力的。
又吉さんの想像と創造の力に触れたいならこの一冊がおすすめです。田中象雨さんの筆力も見どころ。
『東京百景』
・エッセイならこれ!美しい装丁も魅力
『東京百景』は、又吉さんが見た東京の景色とともに、自身の経験や記憶を交えたエッセイ形式の本です。
又吉さんの外にある情景と中にある情景が同時に描かれることで、他愛のない景色が意味を持ち始めるところに面白さがあります。
又吉さんのエッセイが読みたいという方はこの本がおすすめ。本の装丁がかっこよく、それだけでも手に入れたくなる一冊です。
『夜を乗り越える』
・なぜ本を読むのか?又吉直樹の思索に触れる
『夜を乗り越える』は、「なぜ本を読むのか?」というテーマを軸に、又吉さんなりの答えが書かれている一冊です。
又吉さんの読書体験や創作体験などを通してやさしく書かれているので、
- 又吉さんがどのように小説と関わっているのかが知りたい
- 本をあまり読まないので読書の楽しさが知りたい
という方におすすめです。
『第2図書係補佐』とは違った”ディープ”な思索を通して、又吉さんの人となりを知る手がかりになる本でもあります。
又吉直樹のおすすめ本5選
以上、五冊を紹介してきました。全て自身を持っておすすめ出来る作品です。
ちなみにですが、最後に紹介した『夜を乗り越える』以外は、小説『火花』よりも以前に書かれたものです。
『火花』の芥川賞受賞で一躍有名になりましたが、ずっと文学表現を楽しんでやってこられていたことが分かります。
又吉さんの文学からはにじみ出るユーモアと寂寥感がありますが、それは俳句やエッセイで顕著だと思います。
小説を読んでそうした雰囲気が好きだったという方は、ぜひこれらの本にも手を伸ばしてみてください。
あえて、どうしても一冊を挙げろと言われたら、個人的には『東京百景』が良いかなと思います。
理由は装丁がかっこいいからです。
ほかにも紹介したい又吉さんの本はありますが、そちらは随時更新していけたらなと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。