小説の著作権は死後70年
小説の著作権は、作者の死後70年間は保護され、それ以上が経過すると著作権は失われます。
ここのところが少しややこしいですが、要するに「1967年以前に亡くなった人の著作権が切れている」ということを覚えておくと良いでしょう。
ここではそんな、著作権の切れている有名な小説家47名をまとめました。一覧は目次からご覧下さい。
著作権が切れている有名な小説家まとめ!
・芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)
代表作:『羅生門』『藪の中』『河童』
・有島武郎(ありしまたけお)
代表作:『或る女』『カインの末裔』『小さき者へ』
・泉鏡花(いずみきょうか)
代表作:『高野聖』『外科室』『婦系図』
・江戸川乱歩(えどがわらんぽ)
代表作:『怪人二十面相』『黒蜥蜴』『D坂の殺人事件』
・岡本かの子(おかもとかのこ)
代表作:『母子叙情』『生々流転』『老妓抄』
・小川未明(おがわみめい)
代表作:『赤い蝋燭と人魚』『野薔薇』
・小栗虫太郎(おぐりむしたろう)
代表作:『完全犯罪』『黒死館殺人事件』
・尾崎紅葉(おざきこうよう)
代表作:『色懺悔』『多情多恨』『金色夜叉』
・織田作之助(おださくのすけ)
代表作:『夫婦善哉』『青春の逆説』『土曜夫人』
・葛西善蔵(かさいぜんぞう)
代表作:『哀しき父』『子をつれて』『仲間』
・梶井基次郎(かじいもとじろう)
代表作:『檸檬』『櫻の樹の下には』『闇の絵巻』『のんきな患者』
・菊池寛(きくちかん)
代表作: 『忠直卿行状記』『恩讐の彼方に』『真珠夫人』
・国木田独歩(くにきだどっぽ)
代表作: 『武蔵野』『忘れえぬ人々』『牛肉と馬鈴薯』
・久米正雄(くめまさお)
代表作:『牛乳屋の兄弟』『蛍草』『破船』
・幸田露伴(こうだろはん)
代表作:『風流仏』『五重塔』『運命』
・小林多喜二(こばやしたきじ)
代表作: 『一九二八年三月十五日』『蟹工船』『党生活者』
・坂口安吾(さかぐちあんご)
代表作: 『風博士』『白痴』『桜の森の満開の下』
・佐藤春夫(さとうはるお)
代表作:『西班牙犬の家』『都会の憂鬱』『晶子曼陀羅』
・島崎藤村(しまざきとうそん)
代表作:『破戒』『春』『夜明け前』
・鈴木三重吉(すずきみえきち)
代表作:『小鳥の巣』『千鳥』『桑の実』
・高見順(たかみじゅん)
代表作:『故旧忘れ得べき』『如何なる星の下に』『いやな感じ』
・太宰治(だざいおさむ)
代表作:『走れメロス』『斜陽』『人間失格』
・谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)
代表作:『刺青』『春琴抄』『細雪』
・田山花袋(たやまかたい)
代表作:『蒲団』『妻』『田舎教師』
・坪内逍遙(つぼうちしょうよう)
代表作: 『当世書生気質』
・徳冨蘆花(とくとみろか)
代表作:『不如帰』『思出の記』『黒潮』
・徳永直(とくがわすなお)
代表作: 『太陽のない街』『はたらく一家』『光をかかぐる人々』
・直木三十五(なおきさんじゅうご)
代表作:『合戦』『南国太平記』『楠木正成』
・中勘助(なかかんすけ)
代表作: 『銀の匙』『沼のほとり』『鳥の物語』
・永井荷風(ながいかふう)
代表作: 『あめりか物語』『ふらんす物語』『つゆのあとさき』
・中島敦(なかじまあつし)
代表作:『山月記』『弟子』『李陵』
・夏目漱石(なつめそうせき)
代表作:『吾輩は猫である』『草枕』『こゝろ』
・新美南吉(にいみなんきち)
代表作:『ごん狐』『おぢいさんのランプ』『手袋を買いに』
・林芙美子(はやしふみこ)
代表作: 『放浪記』『浮雲』『めし』
・葉山嘉樹(はやまよしき)
代表作: 『淫売婦』『セメント樽の中の手紙』『海に生くる人々』
・樋口一葉(ひぐちいちよう)
代表作:『大つごもり』『にごりえ』『たけくらべ』
・久生十蘭(ひさおじゅうらん)
代表作: 『キャラコさん』『鈴木主水』『母子像』
・火野葦平(ひのあしへい)
代表作:『糞尿譚』『麦と兵隊』『花と竜』
・二葉亭四迷(ふたばていしめい)
代表作:『浮雲』『其面影』『平凡』
・堀辰雄(ほりたつお)
代表作: 『風立ちぬ』『菜穂子』『かげろふの日記』
・正宗白鳥(まさむねはくちょう)
代表作:『何処へ』『入江のほとり』『最後の女』
・宮沢賢治(みやざわけんじ)
代表作:『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『風の又三郎』
・森鴎外(もりおうがい)
代表作:『舞姫』『ヰタ・セクスアリス』『高瀬舟』
・山田美妙(やまだびみょう)
代表作:『武蔵野』『胡蝶』
・山本周五郎(やまもとしゅうごろう)
代表作:『赤ひげ診療譚』『季節のない街』『ながい坂』
・夢野久作(ゆめのきゅうさく)
代表作:『瓶詰の地獄』『ドグラ・マグラ』『少女地獄』
・横光利一(よこみつりいち)
代表作:『日輪』『機械』『上海』
著作権と死亡日の関係
作者の死後70年間を数えやすくするため、著作権保護期間は作者が亡くなった翌年の1月1日から計算されます。
2018年の法律改正によって、著作権保護期間が50年→70年になったので、次に著作権が切れ始めるのは2039年1月1日からということになります。
2038年までは誰かの著作権が切れることがないので、この記事もしばらくは保存版として使えるでしょう。じっくり見たければブックマークをおすすめします。
以上、著作権の切れている有名な小説家まとめでした!