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小助(こすけ)
「気楽に本を読む」がモットー。好きなジャンルは純文学。文学作品の感想&解説記事、読書アイテムや読書法などメインに執筆。キュレーターとしておすすめ本もまとめています。1994年生まれ。文学部日本文学科卒
この記事では『暢気眼鏡』のあらすじ・みどころ解説・感想までをまとめました。『暢気眼鏡』は第五回芥川賞を受賞した尾崎一雄の小説。お金もなく職もない「私」と、その妻の芳枝。貧しくも暢気な二人の日常が描かれていく。
この記事では冨澤有爲男『地中海』のあらすじ・解説・感想までをまとめた。第四回芥川賞を受賞した本作は、パリに住む画家学生の主人公と、人妻である桂夫人の許されざる恋を描いた物語になっている。
この記事では『普賢』のあらすじ・解説・感想をまとめています。第四回芥川賞を受賞した石川淳の小説。饒舌体と呼ばれる怒濤の文体で、主人公と関わる人々や身の回りに起こる出来事が語られていく。
この記事では小説『共喰い』のあらすじ・見どころ解説・感想をまとめた。田中慎弥さんの第146回芥川賞受賞作。川辺という海に近い小さな町で繰り広げられる、性の欲望をめぐる物語が構成的に描かれる。
この記事では『乳と卵』のあらすじ・解説・感想をまとめた。この物語は「乳」の問題に悩む母親の巻子と、「卵」の問題に悩む娘の緑子の様子が、川上未映子さん特有の大阪弁口語調で描かれている。第138回芥川賞受賞作でもあり、『夏物語』の下敷きとなっている作品でもある。
2019年で一番力のある作品に出会った。この記事では『夏物語』の内容紹介と感想をまとめている。作品は二部構成。第一部は『乳と卵』に手を加えてボリュームアップしたものが、第二部ではそれから八年後の新たな物語が描かれる。
この記事では小田嶽夫『城外』のあらすじ・解説・感想をまとめています。第三回芥川賞を受賞した『城外』は、主人公の疎外感と、下女・桂英との恋愛が描かれる物語。ここでは主人公が感じた「三つの疎外感」を元に作品を見ていきます。
この記事では『コシャマイン記』のあらすじ・解説・感想をまとめています。第三回芥川賞受賞作である『コシャマイン記』は、名だたる選評者のなかほぼ満場一致で入賞。和人に侵略されるアイヌを通して、近代の鋭い文明批判が描かれます。
この記事では第一回芥川賞を受賞した『蒼氓』のあらすじ・解説・感想をまとめています。太宰治の『逆行』や高見順の『故旧忘れ得べき』を抑えて芥川賞を獲った『蒼氓』。日本からブラジルへの移民たちが神戸港に集い、彼らが出港するまでの8日間が描かれる物語です。
この記事では井伏鱒二『黒い雨』のあらすじ・解説・感想をまとめています。焼けただれた人々の身体や、無残に転がる死体。肉に群がる蠅と漂う臭気。良く耳にする「原爆反対」という言葉がこの作品の中では痛切に響き、写真や教科書では分からない人々の息づかいがにじみ出ている作品です。