これだけは読みたい!太宰治の短編小説おすすめ7選

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太宰治の短編小説おすすめ7選!

太宰治は38歳という短い生涯の中で、およそ200篇ほどの作品を残しました。

そのほとんどが短編小説であり、有名な『人間失格』や『斜陽』などの中・長編小説は数少ない部類になります。

ここでは、そんな太宰治の

  • 短編小説のおすすめ7選

をダイジェスト形式で紹介していきたいと思います。

あまり知られていないものもありますが、どれも面白いのでおすすめです。

それではみていきましょう。



1.『ヴィヨンの妻』

こんな方におすすめ

  • 太宰が「妻」をどのように描いているのか知りたい人。
  • 女性が主人公の太宰作品を読みたい人。

『ヴィヨンの妻』は、戦時中に太宰治が疎開先で書いた短編小説です。

若い妻が主人公で、遊び人の夫をもった彼女の苦悩や生き方が描かれていく物語になっています。

『人間失格』『斜陽』とならび、戦後の代表作とも言われる作品です。

2.『女生徒』

こんな方におすすめ

  • 主人公が若い少女の物語を読みたい人
  • 太宰の女性語りを味わいたい人

太宰治という作家は、実は女性語りの名手でもあります。

『女生徒』は、そのなかでも彼の代表作と言ってよいでしょう。主人公の独白体を利用して、少女の心理が描かれていきます。

ある女学生の日記を元にした作品で、生の声に近いみずみずしさが宿る物語です。

3.『ろまん燈籠』

こんな方におすすめ

  • 太宰が使い分ける文体の良さを感じたい人
  • 短編でもボリュームのある内容を求めている人

『ろまん燈籠』は、五人の兄妹が物語をリレー形式で作りあげていく物語です。

太宰の特徴でもある

語りの多様性

が遺憾なく発揮されている作品になっています。

今回紹介する短編の中では少し長い分量ですので、しっかりした短編が読みたいという人におすすめです。



4.『走れメロス』

こんな方におすすめ

  • 太宰作品の明るい物語が読みたい人
  • 短く手軽な物語が読みたい人

『走れメロス』は、主人公メロスとセリヌンティウスの友情を描いた物語です。

教科書に取り上げられていることも多く、広く人気のある作品でしょう。

しかし大人になってから読むと、この作品が友情だけを描いているわけではないことが分かります。

短いので軽い気持ちで再読するのにもおすすめです。

5.『晩年』

こんな方におすすめ

  • 初期の太宰作品が知りたい人
  • この名言が好きな人

『晩年』は、太宰が初めて出版した短編集です。

この中の一番はじめに収録されている『葉』という作品をおすすめします。

あまり知られた作品ではありませんが、その冒頭は有名です。

「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。」

よく「太宰の名言」などにして取り上げられたりしていますね。

全部で35の断片からなっている、面白い作品です。

6.『新樹の言葉』

こんな方におすすめ

  • 明るく活力のある物語が読みたい人
  • 人情のある温かい物語が読みたい人

『新樹の言葉』は、主人公が乳母姉弟の弟に、大人になってから思いがけず出会う話です。

太宰の創作意欲旺盛な時期に書かれたもので、同時期には『富岳百景』や『走れメロス』などが発表されています。

その時期は前向きな明るい作風の作品が多く、この物語にも優しい温かさが漂っています。

あまり知られてはいませんが、太宰治の隠れた名作だといえます。



7.『桜桃』

こんな方におすすめ

  • 太宰治最後の短編を読みたい人
  • 「桜桃忌」の語源となった作品を知りたい人

『桜桃』は、太宰治が遺した最後の短編小説。妻と子を持つ主人公の心情が、桜桃を通して表現されています。

入水自殺をした太宰の遺体が見つかったのが6月19日。奇しくもその日は太宰治の誕生日でした。

以来、6月19日はこの短編のタイトルを用いて、「桜桃忌」と名付けられました。

最後の作品にしてなお、太宰らしい味わいのある作品です。

-まとめ-

以上、太宰治の短編7作品をまとめました。

太宰は『人間失格』で有名なので、全ての作品が暗いように思われがちです。

しかしそんなことはありません。短編を読めば、それが分かると思います。

気になった作品を一つ読んでみて、面白ければ違う作品にも手を伸ばしてみてください。

その際に、このおすすめ記事が参考になれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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