読書関連

速読で大事なのは方法じゃない!基本的な考え方から具体的なコツまで紹介!

2020年8月13日

速読がしたい!

どうも、読書ブロガーの小助です。

僕は学生の頃に読書をはじめたのですが、当時は猛烈に本を読むスピードが遅かったです。

すぐに疲れていたし、1冊読むのに3週間くらいかかっていた時期もありました。

速読がしたい!

僕は単純だったので、速読ができるようになればこの悩みも解決できるだろうと思い、速読の本を読み始めました。

その速読の本が全然読み終わらないんですよね。本を読むのが遅いので。もうね、絶望的。

結局10冊くらい速読関係の本を読みました。速読の方法ってめっちゃたくさんあるんですよ。でも本を読むスピードは変わりませんでした。

で、一度は速読を諦めて、じっくりと一冊の本を読むようにしました。「もう僕に速読は無理だ」と思って開き直ったんですね。

そうして1年くらいが経った頃、ふと軽めのビジネス書を読んでみると、30分くらいで読めていることに気が付いたんです。

なんで?

その原因を考えて、ある結論に達しました。速読は一定の読書量を超えると自然とできるようになる。そして意識して本を読んでいれば、その成果はもっと早く出ると。

現在の僕は月に30冊ほど読書をして、メディアに読書ブロガーとして記事を寄稿したりもするようになりました。

この記事はそんな僕が、本を読むのが遅かったあの頃の自分に向けて、速読のコツや方法をまとめたものです。

  • 速読の本を読んでも、速く読めるようにならない!

という方は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。

速読の基本

まず基本として押さえておきたいのが、速読は文字を速く読む読書法ではないということ。

人間が1分間で読める文字量はだいたい500文字程度。速読はこのスピードを上げるわけではありません。

速読とは、文章の論理をつかんで読むことで、本を速く読む読書法です。

文章の論理を見抜こう

たとえば次のような文章があったとします。

ロボットに感情なんてあるのだろうか。その疑問を解決してくれるのがドラえもんの存在だろう。ドラえもんはロボットだ。そしてドラえもんには感情がある。だから、ロボットには感情がある。僕はそう思う。

内容に関しての是非は置いておいて、この文章の論理は次のようになります。

問題提起(ロボットに感情はあるのか?)→例(ドラえもん)→結論(ロボットには感情がある)

つまり筆者の言いたいことは、「ロボットには感情がある」ということになりますね。

論理の見抜き方

論理の見抜き方は簡単です。結論につながる接続詞を探せば良いだけ。

多くの場合、「だから」「つまり」「このように」といった、結論のための接続詞のあとに結論がきます。

そしてその結論こそ、筆者の言いたいことなのです。この結論だけを読んでいくことで要点をつかみ、本を速く読めるようになります。

ただし、これはあくまでも理論上の話。大事なのはここからです。

論理構成を知ろう

文章にはいくつかの決まった論理構成があります。たとえば次のようなものですね。

  • 結論先行型「A、なぜならB」
  • 問題列挙型「A・B・C、こうしたことからD」
  • 主題仮定型「AならばB、だとしたらC」

多くの本を読んでいると、文章の論理構成がどのようなものか、すぐに分かるようになってきます。

この人は結論を先に言うタイプだな。この人は例示を多く使う人だな。この人は結論を後に言うタイプだな。なんて感じです。

色々な論理構成を知っておくことで、結論を抜き出しやすくなるので、そこで始めて速読が可能になります。

まずは論理構成を知るために本を読もう

僕が読書を始めたての頃はあまり多くの本を読んでいなかったので、この論理を見抜く力が不足していました。

だから、方法として速読を理解することはできたけど、実際には速く読めないということになっていたのですね。

これが、速読には一定の読書量が必要なのだと思った理由です。

本はただの情報だと認識しよう

れから、本と気軽に接する気持ちも大切です。

僕がよく感じるのは、多くの人が読書という行為を神聖化しすぎだということ。

本はただの情報メディアなので、読書はスマホでWikipediaを読むのと本質的には一緒なんですね。

でもそんな思考にならない人が多く、一字一句見逃しはしまいと、端から端までしっかりと読みます。

悪くはないのですが、それが原因で疲れて最後まで読めなかったり、読書ってしんどいなーと思ってそれ以降本を手に取らなかったら本末転倒ですよね。

本はあくまでも情報取得のツール。こういう気持ちをもつことで、文字を追う読書ではなく、情報を取り入れる読書に変わります。そしてこの変化は、速読脳に切り替えるための必要な変化だと思います。

さて、こうした速読の基本も押さえられたので、次は具体的な速読の方法を紹介します。

速読の方法

速読には色々な方法があります。どんな速読法でも気に入った方法を選ぶと良いと思います。

僕が実際にしている速読法は以下の通りです。

  1. 目次を読み全体を把握する
  2. この本で自分が知りたいことを決める
  3. 見出しや結論だけを飛ばし読む

+α.同じジャンルの本をまとめて読む

完全オリジナルですが、本を速く読めて内容も理解できるようになっています。少し説明していきますね。

1.目次を読み全体を把握する(3~5分)

まずは本の目次を読み、この本にはどういうことが書かれてあるかを把握します。

ここで大事なのは、見出しから内容を想像すること。

だいたいこんなことが書かれてあるんだろうな」と想像しておくことで、実際に読んだときの理解が早くなります。

言わば読書の予習を済ませるわけですね。これが3分~5分程度。

2.この本で自分が知りたいことを決める(約3分)

目次を読んで全体を把握すると、次はそこから何を知りたいか、どういう知識を得たいかを決めます。

たとえば『ベニクラゲの秘密(仮)』という本であれば、ベニクラゲの生態が知りたいのか、進化の歴史が知りたいのか、具体的に考えます。

これをすることで、注力して読みたい章と、そうでない章を分けることができ、結果的に速く読めるようになるのです。

また読み終わった後、自分が知りたいことは知れたのか?と振り返ることで、知識の定着にも繋げることができます。これが3分程度。

3.見出しや結論だけを飛ばし読む(10分~20分)

いよいよ本文を読み始めましょう。

見出しや太文字、結論を飛ばし読んで、気になるところがあればじっくり読みます。

目次を読んだり内容を想像したりすることで、この本の予習はすでにできています。なので、要領よく読み進めることができるはずです。

このとき、面白かったことや疑問に思ったことは、ノートに書いたり本に書き込んだりするのがベストですね。これが10分~20分程度です。

 

以上3つを合わせて速読は終了。だいたい1冊の本を30分ほどで読み終えることができます。

もっと深く知識を深めたい場合は、次に書くような「同じジャンルの本をまとめて速読する方法」がおすすめです。

+α.同じジャンルの本をまとめて読む

たとえば株のことが知りたいなと思ったら、株の本を10冊くらい探して、上記の速読法を使いながらまとめて読みます。

すると3~4冊目くらいから、「1.目次読み」をしている段階で、「これは別の本でも書かれてあったな」と思うようになります。

そうした共通項はその分野で大切なこと、基礎的なことであることが多いので、効率良く要点をまとめることができるのです。

8~10冊目を読むときには、目次だけで読み終えてしまうこともあるくらいですね。

専門書などではできない方法ですが、初めての分野の知識を得るときにはかなり効率的なので、僕は必ずこの方法で読みます。

速読の注意点

最後になりますが、速読には注意点が2つあります。

  1. 文学には向かない
  2. 速く読めば良いというわけではない

この2つですね。

文学には向かない

文学はひとつひとつの言葉の連なりに面白みがあるので、飛ばし読みだと味わいが損なわれてしまいます。

もちろん楽しみ方は人それぞれなので、ストーリーだけが分かれば良いという人は、速読をしても良いかもしれません。

実際に、読書好きで知られる光浦靖子さんは、物語に没入すると情景が頭の中でできあがるため、セリフだけを読んでいることがあるそうです。

速く読めば良いわけではない

読書は知識を身に付けて、始めて意味があります。

速読で1日に10冊読んだからといって、知識を身に付けて実生活に役立てなければ、それは読んでいないのと同じです。

読書ノートをつけたり、人に本の内容を話すなどして、きちんとアウトプットすることが大切。

読書サイトなどもありますが、ツイッターでも十分なアウトプットができます▼

関連記事:読書のアウトプットはツイッターで十分!理由と運営のコツを紹介!

この2つが速読をするうえでの注意点ですね。

読書量が基準値に達したら、自然と速読はできる

ここで言ってきたように、読書量を積めば速読は自然とできるようになります。

多くの論理構成に触れることで、要点を速くつかめるようになるからですね。

あなたがもし読書を始めたてなら、まずは1冊ずつ本を読んでいきましょう。10冊も読めばだいたいの読み方が分かってくるはずです。

「精読」もおすすめ

正直に言えば、最初は速読よりも「精読」の方がおすすめです。本を読み続ける「読書体力」がつくからです。

なのでロードマップ的には、精読で10冊ほど読んでから速読に移る(というか自然とできるようになってる)という感じがベターかもしれません。

いずれにせよ大切なのはアウトプットです。本を効率的に読みながらしっかりアウトプットもして、読んだことを血肉にしましょう。

以上、速読の考え方&具体的なコツでした。それでは!