言文一致体とは?代表作から概要までをサッと解説!

言文一致運動の代表的な小説

・二葉亭四迷『浮雲』

日本近代小説の開祖とも言われる二葉亭四迷。

『浮雲』はその彼が言文一致を試みた代表的な作品です。

『浮雲』のあらすじ・解説&感想!言文一致を推し進めた二葉亭四迷の代表作!

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・山田美妙『武蔵野』

山田美妙も言文一致を推し進めた作家です。

初期の頃は二葉亭四迷と同じダ調(~だ)を用い、その後はデス調(~です、~ます)を用いて言文一致を試みました。

『武蔵野』ではダ調が、『胡蝶』ではデス調が見られます。

山田美妙『武蔵野』のあらすじ・解説・感想!言文一致を推し進めた小説!

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もっと詳しく!そもそも言文一致とは?

言文一致とは、文章を話し言葉に近い「口語」で書こうという運動です。

明治の初期頃から、二葉亭四迷や山田美妙らによって試みられてきました。

それまでの文章は多くが文語でしたが、普段人々が使う口語とはかけ離れていたので、このような運動が起こりました。

  • 文語例:我家に宿りたる画工は、廓外に出づるをり、我を伴ひゆくことありき。(森鴎外『即興詩人』)
  • 口語例:古い話である。僕は偶然それが明治十三年の出来事だと云うことを記憶している。(森鴎外『雁』)

当時の作家にとって、言文一致運動の衝撃は大きかったはずです。

とはいえ、全ての作家がすぐに口語体に移行したわけではありません。

例えば、森鴎外は言文一致運動があった時代の作家ですが、彼はあくまでも文語体にこだわる姿勢を見せました。

有名な『舞姫』などは文語体で書かれた作品で、皆さんも教科書などで記憶があるかもしれません。

このように、時代や文壇の潮流にもまれながら、口語体は徐々に一般的なものになっていき、現在の形へと辿り着きます。

つまり、今ここで書かれている僕の文章も、言文一致運動が起こったために、口語に近いくだけた表現が可能になっているのです。

そうした意味では、言文一致運動は、日本語の世界を変えた革命だと言ってもよいでしょう。

日本の文学史をもっと知ろう!

以上、言文一致体について、代表作から概要までを見てきました。

ここで見てきた『浮雲』を出発点として、日本文学史がどのような変遷を経てきたか、一目で分かる年表をまとめたので、知りたい方はぜひ読んでみて下さい。

近代文学作品の年表一覧!明治~平成までの主要作品まとめ!

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